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ICT用語同義語辞典COMPANY


【 「Auto IP」又はそれに関する用語の意味 】
出典: APIPA [外語] APIPA: Automatic Private IP Addressing 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2014/12/15,URL: https://www.wdic.org/

 IPネットワークにおいて、ネットワーク機器のIPアドレスを自動的に割り振る機能の一つ。AutoIPとも呼ばれる。

[概要]
定義
 一般的には、手動でIPアドレスを設定するか、またはDHCPによってIPアドレスを割り振る。
 しかし、利用者がそういった設定をするスキルがない場合のための方法として、このAPIPAが考案された。
 この機能を定義したRFCは無いが、使用される特殊なIPアドレスの範囲についてはRFC 6890などで触れられており、またRFC 3927でIPv4リンクローカルアドレスの動的なコンフィギュレーションについて述べられている。
環境
 Microsoft Windowsにおいては、Windows 98以降の全てのバージョンで対応している。
 Macintoshでは、Mac OS 9.1以降、およびMac OS X 10.2.4以降で対応している。

[技術的特徴] APIPAでは、リンクローカルアドレスと呼ばれる169.254.0.0/16の範囲内のアドレス、つまり169.254.0.0〜169.254.255.255の範囲内で、アドレスを割り振る。ネットマスクは255.255.0.0であり、クラスBである。
手順
 ネットワーク機器(以下、単に機器)は、乱数によりリンクローカルアドレス範囲内のアドレスを一つ選び、このアドレスに対するARP要求をブロードキャストで送信する。
 もしこの要求に返信があれば、そのアドレスは既に使われているため別のアドレスを同様に作り、再びARP要求をブロードキャストで送信する。
 こうしてARPが返らなくなるまで続け、未使用と判断されたものを機器のIPアドレスとして用いる。
制限
 ルーティング
 APIPAを用いると、利用者には何の知識がなくとも自動的にIPアドレスが設定され、他の機器と通信ができる。
 APIPAは単一ネットワーク内での通信のみを目的として設計されている。ルーターはリンクローカルアドレスをルーティングしてはならない。
 尤も(もっとも)同一ネットワーク内にあるプリンターを利用したり、他のパソコンとのファイル共有をするくらいであれば、これでも充分である。
 アクセス
 この機能は、LANで使われることが前提となっている。
 但し、APIPAでIPアドレスが振られたノードは、同一ネットワークにあるAPIPAでIPアドレスが振られたノードとしか通信できない。つまり、IPアドレスがDHCPや手動で設定されたノードとは、普通は通信ができない。
欠点
 アドレスの割り当てにルーター等の管理を要さないため、途中の経路が断線したりHUB故障等が起きた場合でも、機器にアドレスが付けられてしまう。そしてネットワークが復旧したときに同じアドレスを別のノードが持っている可能性がある。 ・・・
出典: APIPA 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2018年1月6日 (土) 11:56 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/

 APIPA(Automatic Private IP Addressing, エーピーアイピーエー)は、人手を介さず、ネットワーク機器間の交渉のみでリンクローカルアドレスを自動的に割り当てる技術である。通常、ネットワーク機器は手動でIPアドレスを設定するかもしくはDHCPサーバより自動的に割り振られたアドレスが設定される。しかし、これらを管理する人がいない、あるいは知識がない場合、自身のアドレスを設定する技術として開発された。この技術は小規模な閉じたネットワークを対象としている。

[リンクローカルアドレス]
 リンクローカルアドレス(英: link-local address)とは、ローカルネットワークの範囲内の通信または1対1のコネクションにおいてのみ使用することを意図されているIPアドレスである。ルーターはリンクローカルアドレスのついたパケットを転送しない。リンクローカルアドレスは管理者が人手で割り当てるか、オペレーティングシステムの手続きによって割り当てる。ほとんどの場合、「ステートレスアドレス自動設定」を使って割り当てる。IPv4では、外部に Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) などのアドレス割り当て機構が存在しない場合や、そういった割り当て機構が失敗した場合にのみ、リンクローカルアドレスを割り当てる。IPv6ではリンクローカルアドレスは必須であり、各種プロトコル部品の内部の動作で必要とされる。IPv4のリンクローカルアドレスはアドレスブロック 169.254.0.0/16 に定義されている。RFC 5735 の中にLink Local Address Blockとして、このアドレスに関する規定がある。IPv6では、プレフィックス fe80::/64 が割り当てられている。・・・


【 他のICT用語辞典へ(外部リンク)】

APIPA (通信用語の基礎知識)
APIPA (Wikipedia)

【 Auto IP の同義語と関連語 】
< 1 >
同義語・類義語 関連語・その他
APIPA
éi píː ái píː éi Link Local Address
エイ ピー アイ ピー エイ link-local address
エ́イ ピ́ー ア́イ ピ́ー エ́イ líŋk lóukəl ǽdres
エー ピー アイ ピー エー リィンク ロゥウコァルゥ アェドゥレス
エ́ー ピ́ー ア́イ ピ́ー エ́ー リィンク・ロゥウコァルゥ・アェドゥレス
リゥィ́ンク・ロゥ́ウコァルゥ・アェ́ドゥレス
Automatic Private IP Addressing リンク ローカル アドレス
ɔ̀təmǽtik práivət ái píː ədrésiŋ リンク・ローカル・アドレス
オァウドゥマェデック プライヴットゥ アイピー アゥドゥレッシィング リ́ンク・ロ́ーカル・ア́ドレス
オァウドゥマェデック・プライヴットゥ・アイピー・アゥドゥレッシィング リンクローカルアドレス
オァ̀ウドゥマェ́デック・プラ́イヴットゥ・ア́イ ピ́ー・アゥドゥレッ́シィング
オートマチック プライベート アイ ピー アドレッシング
オートマチック・プライベート・アイ ピー・アドレッシング
オ̀ートマ́チック・プラ́イベート・ア́イ ピ́ー・アドレッ́シング 【 以下関連語 】
オートマチック プライベート IP アドレッシング Automatic
アピパ ɔ̀təmǽtik
自己割り当てIPアドレス オァウドゥマェデック
じこ わりあて アイ ピー アドレス オァ̀ウドゥマェ́デック
オートマチック・プライベート IP アドレス オートマチック
自動プライベートIPアドレス オ̀ートマ́チック
じどう プライベート アイ ピー アドレス [形容詞]
IPアドレス自己割り当て 自動的な
アイ ピー アドレス じこ わりあて じどうてきな
プライベートIPアドレス自動割り当て 自動の
プライベート・アイピーアドレスじどうわりあて 機械的な
IPアドレス自動設定 [名詞]
アイ ピー アドレス じどう せってい 自動
RFC 5734
APIPA機構 Addressing
Auto IP ədrésiŋ
AutoIP アゥドゥレッシィング
アゥドゥレッ́シィング
169.254.0.0/16 アドレッシング
169.254.0.1~169.254.255.254 アドレッ́シング
169.254.0.1 [名詞]
169.254.x.x アドレス指定
169.254.x.y
169.254.xxx.xxx RFC 6890
fe80::/64 RFC 3927

更新日:2025年 3月 9日