出典: PC/AT互換機 [外語] PC/AT Compatible machine 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2015/10/14,URL: https://www.wdic.org/ 1984(昭和59)年にIBMが発売したパソコン、PC/ATの互換機のこと。現在のパソコンは、殆どがこの「PC/AT互換機」だとされているが、実際には欺瞞に満ちた表現である。 [概要] IBMは、PC/ATのハードウェア仕様の多くを公開した。 これにより、多くのメーカーが互換機を製造するようになり、世界的に、パソコンといえばPC/AT互換機、という状況を作り出した。 当時のキラーソフトウェアは、表計算ソフトウェアのLotus 1-2-3であり、このソフトウェアを業務で使うためにPC/AT互換機を会社に導入、という事例も多かった。 [特徴] 普及 英語圏等では、PC/AT互換機に、PC DOSまたはMS-DOSという環境で広く使われた。これで困ることは殆ど無かったからである。 日本では漢字等の都合があり、長くPC-9800シリーズの独壇場となっていた。しかし価格が高かった為、CPU性能向上に伴い漢字表示はソフトウェア化され、Microsoft Windowsの普及と共にPC/AT互換機へと置き換わっていった。 英語圏でも、パソコンは二大潮流があり、対するはMacintoshであった。こちらは長く、Motorolaのマイクロプロセッサー(Motorola 68000シリーズ)を用いていたが、後にPowerPCを採用した。現在のOS X搭載Intel Macでは遂にPC/AT互換機となり、都合、CPUアーキテクチャーは二度も変わったことになる。 かくして、特殊なものを除いては、PC/AT互換機は世界のパソコンの標準と化したのである。 仕様 基本仕様はPC/ATを踏襲するが、実際に普及した仕様は、純正のPC/ATよりも少し性能が高い。 ・・・ |
出典: 上位互換 [読み] じょうい・ごかん [外語] upper compatible 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2014/04/19,URL: https://www.wdic.org/ 元となるものとの互換性を維持しながら、より高性能を実現したもの。 【概要】 先行する製品仕様に対し、後発の製品仕様が互換性を有しており(これを後方互換という)、その互換性が完全であり(完全互換)、さらに先行製品でできた全てのこと以上が後発製品でもできること。及び、そのような製品のこと。 後発の製品を高性能化するにあたり、先行製品に対して完全な互換性を保持するものをいう。なお、既に使われていない、または古すぎて利用できないなど寿命の尽きた仕様や技術などは上位機で省かれることはあり、こういったものは無くても上位互換の例外として認められる。 【特徴】 [実例] S-VHS ビデオデッキのS-VHSは、従来のVHSの持つ全ての録画再生の機能を持ち、更に高画質の録画機能を搭載した。 このとき、S-VHSはVHSの「上位互換機」である、という。 つまり、S-VHSは、VHSと後方互換で、かつ上位互換である。 MSX パーソナルコンピューターのMSX2は、従来のMSXの全ての機能を持ち、更に高性能となった。 このとき、MSX2はMSXの「上位互換機」である、という。 MSXシリーズはその後も同様に上位互換で拡張され、全ての機能を持ちながら(形骸化した仕様は除く)、高機能化された。 つまり、MSX2は、MSXと後方互換で、かつ上位互換である。 Z80 8ビットマイクロプロセッサーの代表であるZ80は、8080の全ての機能を持ち、更に高性能となった。 このとき、Z80は8080の「上位互換プロセッサー」である、という。 つまり、Z80は、8080と後方互換で、かつ上位互換である。 [誤用と混乱] 互換性については、類似の用語が様々あり、誤用と混乱を招いている。 ● 上位互換 ● 下位互換 ● 前方互換 ● 後方互換 上位互換の場合、旧来のもの(後方)と互換性があるため、「後発製品は先発製品に後方互換がある」とも表現される。 |
出典: PC/AT互換機 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2018年7月16日 (月) 05:51 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ PC/AT互換機(ピーシーエーティーごかんき、英語: IBM PC/AT Compatibles)とは、IBM PC ATの互換機であるパーソナルコンピュータ(PC)であり、広義にはその後の拡張を含めたアーキテクチャの総称。16ビット以降のPCのデファクトスタンダードとなった。世界的にはIBM PC互換機、単にPCとも呼ばれる。日本ではDOS/V機などとも呼ばれる。 ・・・ |
出典: 下位互換 [外語] lower compatible 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2012/08/10,URL: https://www.wdic.org/ 元となるものの主要な部分のみに互換したもの。サブセットともいう。 [概要] 先行する製品仕様に対し、後発の製品仕様が一定の互換性を有しており(これを後方互換という)、かつ先発の製品で利用できたものが制限付きながら後発の製品でも利用できるものをいう。 後発製品が、先行製品の全ての機能を持っていないことから「下位」の互換性と表現される。 後継機は一般に先行機より多機能または高性能であるため、深く考えずに上位互換と言われることもあるが、後継機が先行機の全機能を網羅していない場合は、それは単なる後方互換であり、上位互換ではない。 [特徴] 実例 ● PlayStation2 ソニーのゲーム機PlayStation2は、同社の旧製品PlayStationの後継機である。 PlayStation2とPlayStationは全く異なる仕様の製品であるが、PlayStation2にはPlayStation用のソフトウェアを実行するための互換機能が搭載された。この互換性は完全ではないため、全てではないが、殆どのPlayStation用ゲームソフトはPlayStation2で遊ぶことができる。 このとき、PlayStation2はPlayStationの「下位互換機」である、という。 つまり、PlayStation2は、PlayStationと「後方互換」で、かつ「下位互換」である。 ● MIDI ローランドのシンセ音源モジュールSC-88は、従来製品のSC-55相当の演奏を可能とする互換モード(SC-55マップ)を持っている。 しかし、SC-88はSC-55とは異なる楽器であり、完全に同じ音を出すことはできない。つまり完全な互換性があるとは言えない。 このとき、SC-88はSC-55の「下位互換機」である、という。 つまり、SC-88は、SC-55と「後方互換」で、かつ「下位互換」である。 ● PC-9801 NECのパーソナルコンピューターPC-9800シリーズは、同社のPC-8800シリーズの後継機であった。 PC-8800シリーズとPC-9800シリーズは全く異なる製品であるが、ある程度の類似性は持たされており、これは互換性であると解釈されている。 このとき、PC-9801はPC-8801の「下位互換機」である、という。 つまり、PC-9801は、PC-8801と「後方互換」で、かつ「下位互換」である。 誤用と混乱 互換性については、類似の用語が様々あり、誤用と混乱を招いている。 ● 上位互換 ● 下位互換 ● 前方互換 ● 後方互換 下位機種(従来機種)と互換があるので下位互換、などと表現されることもあるが、これは誤用である。この場合は「後方互換」と表現するべきである。 |
出典: 互換機 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2021年10月16日 (土) 21:02 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 互換機(ごかんき、英語: Compatible machine)は、コンピュータやゲーム機などにおいて、特定の製品に向けて作られたソフトウェアや周辺機器などを、そのまま利用できるように他メーカーが設計したもの。代表例にIBM社のPC/ATに対するPC/AT互換機などがある。 [概要] 何を「互換機」と呼ぶか、どのレベルを「互換」と呼ぶかは色々なケースや視点がある。同じ周辺機器などが使用できるハードウェア互換、同じソフトウェアが使用できるソフトウェア互換、その両方の場合もある。また元となる製品のメーカーと著作権侵害などで訴訟となるケースもあるが、リバースエンジニアリングチームと設計チームとを分離したクリーンルーム設計により合法性を確保する例が大型コンピュータやパーソナルコンピュータで見られた。 |
出典: PC/AT 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2018年3月17日 (土) 00:39 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ IBM PC AT(IBMピーシーエーティー、英語: IBM Personal Computer AT)は1984年にIBMが発売したパーソナルコンピュータ。型番は「IBM 5170」。略称はPC AT、PC/AT、AT等。前身はIBM PC XT、後継はIBM PS/2。なお当アーキテクチャを継承した各社による製品群はPC/AT互換機を参照。 [概要] PC/ATは、IBM PCおよびIBM PC XTの後継機種として登場した。Intel 80286を搭載し、システムバス(拡張スロット)を16ビット化(ATバス。後にISAとして規定された)し、ビデオ(グラフィック)にEGAを搭載した。初代IBM PCと同様に、オープンアーキテクチャを採用し、内部仕様の多くが公開されたため、Compaq、Dellなど多くのメーカーからPC/AT互換機が発売された。 ・・・ |
出典: 互換性 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2019年2月28日 (木) 10:19 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 互換性(ごかんせい、英語: Compatibility)とは、ある部品やコンポーネント(構成要素)などを置き換えても同様に動作させることができる性質のこと。 特に工業製品では、互換性を確保することで新たなシステムを用意する必要がなくなり、設計や部品の再利用性が高まることでコストカットを見込めることや、過去の製品からの買い替えなどを進めることができたりする。ただし、古い基準に縛られてしまうために技術革新の妨げとなるという側面もある。 [互換性の種類] 互換性はその性質により、以下のような種類がある。 ● 相互互換性(英語: Interchangeability) 機能・性能などが類似しており、相互に置き換えが可能なこと。交換可能性とも呼ばれる。 ● 前方互換性(英語: Forward compatibility) 新しいシステム向けのデータなどが古いシステムでも使用できること。 ● 後方互換性(英語: Backward compatibility) 古いシステム向けのデータなどが新しいシステムでも全て使用できること。 ● 上位互換性(英語: Upper compatibility, Superset) 機能・性能・グレードが上位の製品が、下位の製品の機能も有すること。 ● 下位互換性(英語: Lower compatibility, Subset) 機能・性能・グレードが下位の製品が、上位の製品の機能を有すること。 ・・・ |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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clone | Macintosh互換機 |
klóun | Apple II互換機 |
クラォーン | PC-9800互換機 |
クラォ́ーン | 富士通FMR互換機 |
クローン | ・ |
クロ́ーン | full |
compatible machine | fúl |
kəmpǽtəbəl məʃín | フウルゥ |
コァンパェダゥボルゥ マィシィーン | フ́ウルゥ |
コァンパェダゥボル・マィシィーン | フル |
コァンパェ́ダゥボルゥ・マィシィ́ーン | フ́ル |
コンパチブル マシン | [形容詞] |
コンパチブル・マシン | 満杯の |
コンパ́チブル・マシ́ン | [副詞] |
クローン機 | ことごとく |
コンパチ | 完全に |
コンパチ・マシン | [名詞] |
コンパチ機 | 完全 |
互換パソコン | 十分 |
ごかん パソコン | ・ |
互換機 | compatible |
ごかんき | kəmpǽtəbəl |
コァンパェダゥボルゥ | |
・ | コァンパェ́ダゥボルゥ |
full compatible | コンパチブル |
fúl kəmpǽtəbəl | コンパ́チブル |
フウルゥ コァンパェダゥボルゥ | [形容詞] |
フウルゥ・コァンパェダゥボルゥ | 互換性のある |
フ́ウルゥ・コァンパェ́ダゥボルゥ | 互換の |
フル コンパチブル | 相性が良い |
フル・コンパチブル | |
フ́ル・コンパ́チブル | |
完全互換 | |
・ | |
IBM PC互換機 | |
PC/AT互換機 | |
更新日:2024年 4月24日 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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PC/AT互換機 | Advanced Technology |
AT compatible machine | AT |
éi tíː kəmpǽtəbəl məʃín | AT form factor |
エイ ティー コァンパェダゥボルゥ マィシィーン | ATマザーボード |
エイ ティー・コァンパェダゥボルゥ・マィシィーン | Full AT |
エ́イ ティ́ー・コァンパェ́ダゥボルゥ・マィシィ́ーン | IBM 5170 |
エー ティー コンパチブル マシン | IBM PC AT |
エー ティー・コンパチブル・マシン | IBM Personal Computer AT |
エ́ー ティ́ー・コンパ́チブル・マシ́ン | IBM Personal Computer/Advanced Technologies |
AT互換機 | IBM Personal Computer/AT |
PC AT互換機 | IBMピー シー エー ティー |
IBM PC AT互換機 | PC AT |
アイビーエム ピー シー エー ティー ごかんき | PC/AT |
IBM PC/AT互換機 | Personal Computer/Advanced Technology |
IBM PC互換機 | エー ティー |
IBMコンパチ | ピー シー エー ティー |
IBM互換パソコン | 先進技術 |
IBM互換機 | ・ |
IBM PC/AT Compatibles | compatible |
ái bíː ém píː síː éi tíː kəmpǽtəbəlz | kəmpǽtəbəl |
アイビーエィム ピー シー エイ ティー コァンパェダゥボルゥズ | コァンパェダゥボルゥ |
アイビーエィム・ピー シー・エイ ティー・コァンパェダゥボルゥズ | コァンパェ́ダゥボルゥ |
ア́イビ́ーエィ́ム・ピ̀ー シ̀ー・エ̀イ ティ̀ー・コァンパェ́ダゥボルゥズ | コンパチブル |
アイビーエム ピー シー エー ティー コンパチブルズ | コンパ́チブル |
アイビーエム・ピー シー・エー ティー・コンパチブルズ | [形容詞] |
ア́イビ́ーエ́ム・ピ́ー シ́ー・エ́ー ティ́ー・コンパチブルズ | 互換性のある |
・ | 互換の |
DOS/V機 | 相性が良い |
DOS/Vパソコン | |
更新日:2024年 4月24日 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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upper compatibility | upper |
ʌ́pər kəmpæ̀təbíləti | ʌ́pər |
アゥパゥー コァンパェダゥビゥリィディ | アゥパゥー |
アゥパゥー・コァンパェダゥビゥリィディ | アゥ́パゥー |
アゥ́パゥー・コァンパェ̀ダゥビゥ́リィディ | アッパー |
アッパー コンパチビリティー | アッ́パー |
アッパー・コンパチビリティー | [形容詞] |
アッ́パー・コンパ̀チビ́リティー | 高い方の |
・ | 上の |
upper compatible | 上位の |
ʌ́pər kəmpǽtəbəl | ・ |
アゥパゥー コァンパェダゥボルゥ | compatible |
アゥパゥー・コァンパェダゥボルゥ | kəmpǽtəbəl |
アゥ́パゥー・コァンパェ́ダゥボルゥ | コァンパェダゥボルゥ |
アッパー コンパチブル | コァンパェ́ダゥボルゥ |
アッパー・コンパチブル | コンパチブル |
アッ́パー・コンパ́チブル | コンパ́チブル |
アッパー・コンパチ | [形容詞] |
・ | 互換性のある |
高い方の互換性 | ごかんせいのある |
上位の互換性 | 互換性がある |
上位互換 | 互換の |
じょうい ごかん | 相性が良い |
上位互換性 | ・ |
・ | compatibility |
Superset | kəmpæ̀təbíləti |
スーパーセット | コァンパェダゥビゥリィディ |
上位集合 | コァンパェ̀ダゥビゥ́リィディ |
じょうい しゅうごう | コンパチビリティー |
コンパ̀チビ́リティー | |
[名詞] | |
互換性 | |
ごかんせい | |
相性 | |
あいしょう | |
更新日:2024年 5月17日 |