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ICT用語同義語辞典COMPANY


【 「grating」又はそれに関連する用語の意味 】
出典: 回折 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2006/07/09,URL: https://www.wdic.org/

 波動が回り込むように進む現象のこと。
 波動、例えば光は通常、直進する。しかし障害物がある場合、その端より裏側へ、同心円状に回り込むように伝播する。このような現象を回折という。

[光の回折]
 これは、光が波動の性質を持つ(光の波動説)ことによる現象で、古くはホイヘンスが1678(延宝6)年に発表した光の波動説、ホイヘンスの原理により説明がなされ、またトーマス・ヤングの1807(文化4)年の実験「光の干渉」などで確認されている。
 1818(文政元)年にはフレネルにより回折現象を説明するホイヘンス・フレネルの原理が発表され、1882(明治15)年にはキルヒホッフにより、ホイヘンス・フレネルの原理からフレネル・キルヒホッフの回折理論が導かれた。また、フラウンホーファーによりフラウンホーファー回折も導かれている。
出典: 回折 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2018年7月11日 (水) 06:11 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/

 回折(かいせつ、英語:diffraction)とは媒質中を伝わる波(または波動)に対し障害物が存在する時、波がその障害物の背後など、つまり一見すると幾何学的には到達できない領域に回り込んで伝わっていく現象のことを言う。1665年にイタリアの数学者・物理学者であったフランチェスコ・マリア・グリマルディにより初めて報告された。障害物に対して波長が大きいほど回折角(障害物の背後に回り込む角度)は大きい。
 回折は音波、水の波、電磁波(可視光やX線など)を含むあらゆる波について起こる。

[レーザーの伝播]
 レーザーは伝播する際に、回折によりその変化の仕方が決まる。レーザーの出力ミラーが開口部になっており、その開口部によって光線の形は決定される。それ故に、出力の光線が小さいほど光線は早く分岐することになる。ダイオードのレーザーがHe-Neレーザーよりも大きく分かれるのはこれが原因である。 しかし逆に、このレーザーの放散は抑えることができる。まずレーザーを、凸レンズを用いて拡張させる。次に二つ目の凸レンズでレーザーを平行になおす。このとき焦点は一つ目のレンズに合うようにする。この結果、レーザーの開口部が大きくなるので、光線の放散は抑えられる。
出典: 回折 【英語名】 diffraction 『光技術用語解説 ウシオ電機株式会社』 引用年月日 2020年 2月13日 JST URL:https://www.ushio.co.jp/jp/technology/glossary/

解説
 回折とは、媒質中を波が伝わるとき、波が障害物の背後などに回り込んで伝わっていく現象のこと。障害物に対して、波長が大きいほど障害物の背後に回り込む回折角は大きい。
 ※回折を応用したものに回折格子(グレーティング、grating)がある。回折格子とは、金属板に数百~数千本/mmの溝を平行に設け、そこを通過または反射した光が回折し、干渉し合うことを利用している。プリズムと同じように、色々な波長の混ざった光から、特定波長の光を取り出す光学素子のこと。
 ※回折格子を回転させて、入射角と反射角を選択することで、特定波長の光を取り出すことができ、様々な分析機器やレーザなどに利用されている。

【gratingの同義語と関連語 】
< 1 >
同義語・類義語 関連語・その他
diffraction 回折格子
difrǽkʃən グレーティング
ディフラェクシュン grating
ディフラェ́クシュン
ディフラクション
ディフラ́クション
[名詞]
回折
かいせつ
kaisetsu





























































更新日:2023年 7月 2日


【 他のICT用語辞典へ(外部リンク)】

回折 (通信用語の基礎知識)
回折 (コトバンク)
回折 (ウシオ電機株式会社)