出典: オープンアーキテクチャ 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2020年12月23日 (水) 15:23 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/
オープンアーキテクチャ (英語: Open Architecture) とは、主にコンピュータなどの分野で、設計や仕様などの全部または一部を、オープン(公開、開放)にしたアーキテクチャのこと。その範囲や公開の程度は多様であり議論も存在する。対比語はクローズド(閉鎖的)、プロプライエタリ(排他・専有的)など。
[概要] オープンアーキテクチャの製品は、独自仕様の製品と比較してユーザーによる拡張や増設が容易である。オープンアーキテクチャは開発者やインテグレーターが必要とする製品仕様の一部または全部を公開するが、その際にライセンス取得を必要とするものも含まれる。オープンアーキテクチャのシステムは、ポータビリティ(可搬性)やインターオペラビリティ(相互運用可能性)により、多様な組み合わせを提供することで、ユーザーや他の機器にとってより制約の少ない利用を実現する。オープンアーキテクチャは、ネットワークやコンピュータ、オペレーティングシステムなどの構造において重要なもので、他のアプリケーション・ハードウェアやアプリケーション・ソフトウェアは、それ自体はオープンではないものを含め、それらの構造に適合するように作成される。オープンアーキテクチャの代表例には、IBM PCおよびその派生であるPC/AT互換機や、Unix、Linuxなどがあり、多くのベンダーが参入した。IBM PCの場合は、基本的な回路図やBIOSを公開した結果、ソフトウェアとハードウェアの莫大な資産を生み出して市場形成に成功し、マイクロソフトにソフトウェアの巨大企業となるチャンスをもたらした。 ・・・ |