出典: Diffie-Hellman [読み] ディフィー・ヘルマン 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2018/09/13,URL: https://www.wdic.org/ 1976(昭和51)年に米スタンフォード大学のW.DiffieとM.E.Hellmanにより考案された鍵交換アルゴリズムで、通常はDHと略称で呼ばれる。 [特徴] これ自体は暗号化の機能も電子署名の機能も持たないが、これを利用することで公開された場所で秘密の共有鍵に付いて合意することができる。 その後は、その鍵を使って慣用暗号方式(秘密鍵方式)の暗号を使用して通信する。 Diffie-Hellmanの暗号的強度は、離散対数問題という数学の困難さに依存している。 アメリカで1997(平成9)年9月に特許が切れたことから、その後広く使われることになった。 [用例] 例えば、PGPで使われる暗号でDH/DSS(またばDH/DSA)などとあるうちのDHが、これである。 また、IPsecなどで使われる鍵交換プロトコルIKEでも使われている。 [ロジック] ・・・ |
出典: ディフィー・ヘルマン鍵共有 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2021年3月30日 (火) 06:07 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ ディフィー・ヘルマン鍵共有(ディフィー・ヘルマンかぎきょうゆう、Diffie–Hellman key exchange、DH)、あるいはディフィー・ヘルマン鍵交換(かぎこうかん)とは、事前の秘密の共有無しに、盗聴の可能性のある通信路を使って、暗号鍵の共有を可能にする、公開鍵暗号方式の暗号プロトコルである。この鍵は、共通鍵暗号の鍵として使用可能である。 [概要] 1976年にスタンフォード大学の2名の研究員ホイットフィールド・ディフィーとマーティン・ヘルマンは、公開鍵暗号の概念を提案し、その具体的な方式の一つとして、ディフィー・ヘルマン鍵共有(DH鍵共有)プロトコルを提案した。この鍵共有方式は共通鍵暗号方式における鍵の受け渡しを安全に行うために提案された方式である。 このプロトコルは、通信を行いたい2者が各々公開鍵と秘密鍵(私有鍵ともいう)を用意し、公開鍵のみを相手に送信し、各自、自分の秘密鍵と受信した公開鍵から共通鍵を作成できる方法である。たとえ送受信されるデータ(すなわち、二人の公開鍵)を第三者がすべて盗聴していてもそれからでは(計算量的に)私有鍵も共通鍵も生成することができない所に特徴がある。 ・・・ |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
---|---|
DH | M.E.Hellman |
DH法 | Martin E.Hellman |
Diffie–Hellman key exchange | Martin E.Hellman氏 |
Diffie-Hellman鍵交換 | マーティン・ヘルマン |
ディフィー・ヘルマン鍵交換 | W.Diffie |
DH鍵共有 | Whitfield Diffie氏 |
Diffie-Hellman鍵共有 | Whitfield Diffie |
ディフィー・ヘルマン鍵共有 | ホイットフィールド・ディフィー |
鍵交換方式 | |
秘密鍵暗号 | |
中間者攻撃 | |
秘密鍵 | |
鍵交換アルゴリズム | |
更新日:2022年 1月 8日 |