出典: HSL色空間とHSV色空間 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2023年9月26日 (火) 11:48 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ HSL色空間(HLS色空間ともよばれる)とHSV色空間(HSB色空間とも呼ばれる)は、Hue(色相)、Saturation(彩度)と、HSLではLightness, Luminance(輝度)、HSVではValue(明度)の3つの成分からなる色空間であり、RGB色空間の非線形変換である。1970年代に、人間が色を知覚する方法により近い方法で色を表現できるよう設計された。2つの色空間はともに、上端が白で下端が黒の軸を中心に、各色相の中間色が放射状に配置された円柱形をしている。 HSL色空間における色の表現方法は、感覚的には絵具を混ぜて色を作る方法に近く、Lightnessの変化は、黒または白の絵具の量の変化に似ている。 例えば、「明るい赤」を作るためには赤の絵具に白の絵具を加えるが、このとき白の絵具を加えることはLightnessを大きくすることに相当する。HSL色空間において、純色は Lightness 50% の円周上の色であり、完全な黒と白はそれぞれ Lightness 0% と Lightness 100% の部分である。 一方、HSV色空間による色の表現方法は、光の下での色の見え方に近い。HSL色空間でLightnessが最大の色は「白」であるが、HSV色空間でValueが最大の色は、純色の物体に白色光を当てたときの色であるといえる。例えば、赤い物体に明るい白色光を当てると物体は「赤く」見え、白色光を暗くしていくと、物体は黒色に近づいて見える、ということに似ている。 ・・・ |
出典: YCbCr 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2014/03/22,URL: https://www.wdic.org/ カラー画像の色を表現する方式(色空間)の一つ。ITU-R BT.601(かつてのCCIR 601-1)という規格でも定義される。厳密には異なるがYUVとも呼ばれ、呼称が混在する傾向にある。 [概要] 概念 一般的には光の三原色である赤/緑/青の強さで表わすRGB方式が使われるが、YCbCr方式はRGBで表現された値を元に換算式で計算される数値で色を表わす。Yは輝度で、CrCbは、Cbが青系統、Crが赤系統のそれぞれの色の色相と彩度を表わす。 YUVとの違い YUV、YCbCr、YPbPrは、ほぼ同一視され、呼称も混在している。 しかし厳密には、YUVはPAL信号用のコンポーネント信号をいい、そうでないものはYCbCr又はYPbPrと呼び分ける。 NTSCではクロマ信号(色度信号)にIQ成分を使っていたが、PALでは代わりにUV成分を用いており、これが現在使われているCb,Cr(またはPb,Pr)成分に近いため、このように呼ばれるようになった。 YCbCr/YPbPr YCbCrとYPbPrの区別は明確ではないが、SD映像をYCbCr、HD映像をYPbPrで表わす傾向が強い。SD映像とHD映像ではカラーマトリクスが異なるため、このように呼び分けるようになったのではないかと見られるが、定かではない。 [特徴] 輝度 Yは輝度信号と呼ばれ、人間の目が「明るさ」として感じる強さとほぼ比例した数値になる。このY信号のみを再生すれば、自然なモノクロ画像(グレイスケール)が得られる。 特性 この方式の特徴は、「人間の目は明るさの変化には敏感だが、色の変化には鈍感である」という性質に基づいて、色度信号の情報量を減らすことができるという点にある。 例えばJFIF(JPEG)ファイルでは、RGBからYCbCrに変換した後、Yはそのまま記録されるがCr/Cbは多くの場合縦横に1ピクセルずつ間引かれて記録される。しかしデコードされた画像を見ても色度信号が間引かれたことに起因する画像の劣化はほとんど目立たない。 ビデオ信号処理でも、変換の式が若干異なるがCrCbと同様の仕組みの色表現が使われる。 RGBとの変換 RGBとYCbCr/YPbPrの換算式は様々あり、用途によって使い分けられている。 ・・・ |
出典: 色空間 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2021年5月9日 (日) 15:04 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 色空間(いろくうかん、英: color space)は、立方的に記述される色の空間である。カラースペースともいう。色を秩序立てて配列する形式であり、色を座標で指示できる。色の構成方法は多様であり、色の見え方には観察者同士の差異もあることから、色を定量的に表すには、幾つかの規約を設けることが要請される。また、色空間が表現できる色の範囲を色域という。色空間は3種類か4種類の数値を組み合わせることが多い。色空間が数値による場合、その変数はチャンネルと呼ばれる。 ・・・ [一般的な色空間] RGB sRGB Adobe RGB PCI-P3 ITU-R BT.2020 ITU-R BT.2100 RGBA CMY CMYK CMK HSV HSL HLSは、HSL、HSIなどとも呼ばれる。色相 (hue)、彩度 (saturation)、輝度 (luminance) よりなる、HSVに近い表現法である。明度と輝度との違いは値の算出方法である。HSVでは純色と白が同じ明度で表される六角錐モデルだったのに対し、HLSでは純色の輝度を50%とする双六角錐モデルで表現する。 |
出典: YUV 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2011/09/06,URL: https://www.wdic.org/ PALで使われているカラー画像の色を表現する方式(色空間)の一つ。厳密には異なるが、YCbCrやYPbPrとも呼ばれている。 [概要] 一般的には光の三原色である赤/緑/青の強さで表わすRGB方式が使われるが、YUV方式はRGBで表現された値を元に換算式で計算される数値で色を表わす。 Yは輝度で、UとVは、Uが青系統、Vが赤系統のそれぞれの色の色相と彩度を表わす。 [特徴] YUV/YCbCr/YPbPr YUV、YCbCr、YPbPrは、ほぼ同一視され、呼称も混在している。 しかし厳密には、YUVはPAL信号用のコンポーネント信号をいい、そうでないものはYCbCr又はYPbPrと呼び分ける。 NTSCではクロマ信号にIQ成分を使っていたが、PALでは代わりにUV成分を用いており、これが現在使われているCb,Cr(またはPb,Pr)成分に近いため、このように呼ばれるようになった。 |
【Hue】 hjúː ヒユー,ヒユ́ー,ヒュー,ヒュ́ー, [名詞] 色相,色彩,色調, 【Lightness】láitnis ラゥイトゥネス,ラゥ́イトゥネス,ライトネス,ラ́イトネス, [名詞] 明るさ,明度, 【brightness】bráitnis ブライトゥネス,ブラ́イトゥネス,ブライトネス,ブラ́イトネス, [名詞] 輝度,明るさ,輝き,光度,鮮やかさ, 【value】vǽljuː ヴァリゥュー,ヴァ́リゥュー,バリュー,バ́リュー, [他動詞] ~を評価する,~を見積もる,[名詞] 値,数値,価値,価格,明度, 【Intensity】 inténsəti イェンテンシィディー,イェンテ́ンシィディー,インテンシティー,インテ́ンシティー, [名詞] 強烈さ,激しさ,強度,迫力,明度,彩度,=saturation, 【Saturation】 sæ̀tʃəréiʃən サェチュレイシュン,サェ̀チュレ́イシュン,サチュレーション,サ̀チュレ́ーション, [名詞] 彩度,飽和,飽和状態, |
出典: YUV 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2019年9月21日 (土) 18:41 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ YUVやYCbCrやYPbPrとは、輝度信号Yと、2つの色差信号を使って表現される色空間。 [概要] ソニーのベータカムVTRで使用されて以来、高画質アナログ映像信号の伝送や、デジタルビデオの記録方式として使用されている。 U, Cb, Pb はB信号(青)から輝度Yを差し引いた (B - Y) に特定の定数を掛けた値であり、同じくV, Cr, Pr はR信号(赤)から輝度Yを差し引いた (R - Y) に特定の定数を掛けた値である。 [YUVおよびYCbCrの表記] YCbCrをYUVと表記される例を見かけるが、YUVはPAL信号やSECAM信号を得るためのコンポーネント信号であり、YCbCr や YPbPr とは似ていながらも異なるため、DVDやHD映像の記録に使われるデータ表記として、YUVを用いるのは誤りである。ただし、U, Vの値域を[-0.5, 0.5]に変換するとCb, Crになる。 現在では YUV を色空間モデルの総称とし、RGB との色空間変換におけるカラーマトリックスの違いやサンプリング仕様を定義した信号の呼称として YCbCr および YPbPr を使用するのが主流となっている。 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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HLS | エ́イチ エ́ス ア́イ |
éitʃ él és | Hue Saturation Intensity |
エイチ エィルゥ エス | hjúː sæ̀tʃəréiʃən inténsəti |
エ́イチ エィ́ルゥ エ́ス | ヒユー サェチュレイシュン イェンテンシィディー |
エイチ エル エス | ヒユー・サェチュレイシュン・イェンテンシィディー |
エ́イチ エ́ル エ́ス | ヒユ́ー・サェ̀チュレ́イシュン・イェンテ́ンシィディー |
Hue-Lightness-Saturation | ヒュー サチュレーション インテンシティー |
Hue Lightness Saturation | ヒュー・サチュレーション・インテンシティー |
hjúː láitnis sæ̀tʃəréiʃən | ヒュ́ー・サ̀チュレ́ーション・インテ́ンシティー |
ヒユー ラゥイトゥネス サェチュレイシュン | 色相/彩度/明度 |
ヒユー・ラゥイトゥネス・サェチュレイシュン | HSI色空間 |
ヒユ́ー・ラゥ́イトゥネス・サェ̀チュレ́イシュン | エイチ エス アイ いろくうかん |
ヒュー ライトネス サチュレーション | ・ |
ヒュー・ライトネス・サチュレーション | |
ヒュ́ー・ラ́イトネス・サ̀チュレ́ーション | |
色相/明度/彩度 | |
HLS色空間 | |
エイチ エル エス いろくうかん | |
・ | 【 以下関連語 】 |
HSL | HSB |
éitʃ és él | Hue Saturation Brightness |
エイチ エス エィルゥ | hjúː sæ̀tʃəréiʃən bráitnis |
エ́イチ エ́ス エィ́ルゥ | ヒユー・サェチュレイシュン・ブライトゥネス |
エイチ エス エル | ヒユ́ー・サェ̀チュレ́イシュン・ブラ́イトゥネス |
エ́イチ エ́ス エ́ル | ヒュー・サチュレーション・ブライトネス |
Hue Saturation Lightness | ヒュ́ー・サ̀チュレ́ーション・ブラ́イトネス |
hjúː sæ̀tʃəréiʃən láitnis | 色相/彩度/明度 |
ヒユー サェチュレイシュン ラゥイトゥネス | ・ |
ヒユー・サェチュレイシュン・ラゥイトゥネス | HSV色空間 |
ヒユ́ー・サェ̀チュレ́イシュン・ラゥ́イトゥネス | Hue Saturation Value |
ヒュー サチュレーション ライトネス | hjúː sæ̀tʃəréiʃən vǽljuː |
ヒュー・サチュレーション・ライトネス | ヒユー・サェチュレイシュン・ヴァリゥュー |
ヒュ́ー・サ̀チュレ́ーション・ラ́イトネス | ヒユ́ー・サェ̀チュレ́イシュン・ヴァ́リゥュー |
色相/彩度/明度 | ヒュー・サチュレーション・バリュー |
HSL色空間 | ヒュ́ー・サ̀チュレ́ーション・バ́リュー |
エイチ エス エル いろくうかん | 色相/彩度/明度 |
・ | ・ |
HSI | カラー・モデル |
éitʃ és ái | 色空間 |
エイチ エス アイ | |
更新日:2024年 1月19日 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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YUV | 輝度信号 |
Y-signal U-signal V-signal | カラー・モデル |
ワイ ユー ヴィー | B-Y信号 |
ワイ ユー ブイ | R-Y信号 |
・ | YCbCr |
YUV format | ワイ スィービー スィーアー |
YUVフォーマット | ワイ シービー シーアール |
YUV12 | YPbPr |
YUV411 | 色差コンポーネント信号 |
YUV420 | 色差信号 |
YUV422 | PAL |
YUV444 | ベータカム |
YUV9 | |
更新日:2022年 2月28日 |