出典: クロスケーブル 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2012/03/10,URL: https://www.wdic.org 送信と受信の信号線を相互に入れ替えるように配線されたケーブルのこと。リバースケーブル(reversed cable)やナルモデムケーブル(null modem cable)などとも呼ばれる。 [概要] ケーブルの片方を甲、もう片方を乙とすると、甲の送信信号線が乙の受信信号線、甲の受信信号線が乙の送信信号線として、相互に入れ換えて(クロスして)繋げられているものをいう。こうすることで、甲が発信したものが乙で受信でき、また乙が発信したものを甲が受信でき、もって相互に通信が行なえることになる。シリアルバス(RS-232CやRS-422など)の場合はパソコン同士の接続などの際に用いられ、Ethernetの場合はHUB同士を接続するのに用いる。 [用途] なぜ同じ器材同士の接続にクロスケーブルを使うかというと、単純に1∶1で対応したケーブルでは、お互いの送信同士・受信同士でしか接続できないためで、これでは通信が行なえない。自分の送信は相手の受信に、自分の受信は相手の送信にそれぞれ繋げるためにクロスを使う。なお、アナログモデムのように、RS-232Cを使用した機器の場合、DCEは逆に端子が配列されているためDTEに対してストレートケーブルで使用できる仕様となっている。パーソナルコンピューターなどDTE同士を接続する場合はクロスケーブルを用いる。 [配線] RS-232C:RS-232CでPC同士を繋ぐ場合、原則としては、同じ趣旨の線の送受信を入れ換えることになる。SG(GND)同士の接続SD(TxD)とRD(RxD)を入れ替え (通信)CS(CTS)とRS(RTS)を入れ替え (S制御)DR(DSR)とER(DTR)を入れ替え (状態通知)上記の上二つは必須で、下二つは必要に応じて行なう。なお不足するCD(DCD)は、DR(DSR)に繋がるものを分岐して接続することが多い。同様に不足するCI(RI)は、どうしようもないので諦める。 [UTP/STP] Ethernetなどの場合、UTP/STPは4ペア8本のケーブルがあるため、使用している各ペアがクロスになるようにする。10BASE-Tや100BASE-TXではペア2とペア3を使用しているので、少なくともその2ペアを交換する必要がある。 |
出典: MDI 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2014/03/26,URL: https://www.wdic.org/ いわゆるストレート結線の端子。メディア依存インターフェイス。 [概要] パーソナルコンピューターなどのLANポートは、通常はこの端子になっている。 また、LAN用HUBのアップリンクポート又はカスケードポートも、この端子となっている。 [LANケーブル] 通常、MDI同士を接続する場合には、LANクロスケーブルを用いる。 MDI同士を接続することはめったにないが、HUBをカスケード接続する場合や、パソコン同士を接続してファイル伝送するような場合、などが想定される。それ以外では、LANクロスケーブルは使用しないとも言える。 なお昨今では、HUBに限らずパソコン用のNICであってもAuto MDI/MDI-X機能が搭載されることが一般化しているため、やはりクロスケーブルを使う必要がない。 |
出典: ヌルモデム 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2017年9月27日 (水) 11:31 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ ヌルモデム (null modem) は、RS-232シリアルケーブルを用いて2つのDTE (コンピューター、端末、プリンター等) を直結するための通信手段である。ヌルモデムという名前は、RS-232ケーブルを用いた歴史的な利用方法に由来している。2台のテレタイプ端末機器は2台のモデムに接続すれば相互通信できるが、「ヌルモデム通信」は、モデムを使用せずにテレタイプ端末を相互に直結するためにクロスオーバーしたRS-232ケーブルを用いることを指す。・・・ |
出典: Medium-dependent interface 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2019年4月14日 (日) 07:28 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ medium-dependent interface(MDI、媒体依存インターフェース)とは、コンピュータネットワークにおける物理層の実装から物理的に信号を伝送する物理媒体までのインターフェース(物理的および電気的または光学的)の定義である。 [イーサネット] 10BASE-Tと100BASE-TXでは、双方向通信にツイストペアケーブルが使用される。イーサネット用のツイストペアケーブルにはピンが複数あってそれぞれ異なる機能を持つため、ケーブルの両端でピンの結線が合っていないと正しく動作しない。MDIには2つの異なるピン配置があり、MDIとMDI-Xと呼ばれる。MDIポートをMDI-Xポートに接続する場合は、ストレートケーブルを使用し、MDIポート同士またはMDI-Xポート同士を接続する場合は、クロスケーブルを使用する必要がある。 ・・・ [MDIとMDI-X] MDIとMDI-Xという用語は一般的に、コンピュータやその他のネットワークデバイス上でメスの8P8Cポート同士をツイストペアケーブル上のイーサネットで接続する場合に使われる。Xは、MDIデバイスの送信ワイヤをMDI-Xデバイスの受信ワイヤに接続する必要があるということを表す。ストレートケーブルは、MDIデバイスのピン1とピン2(送信)をMDI-Xデバイスのピン1とピン2(受信)に接続する。同様に、ピン3とピン6は、MDIデバイスの受信ピンとMDI-Xデバイスの送信ピンである。一般的には、ハブ、ブリッジ、スイッチがMDI-X構成を使用するのに対し、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、サーバ、ルータなどの他の全てのノードはMDIを使用する。 ・・・ |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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AUTO-MDIX | クロス |
AUTOmatic-Media Dependence Interface CROSSovr | クロス ケーブル |
straight cable | クロス・ケーブル |
straight-through cable | クロスケーブル |
ストレート | クロス接続 |
ストレート ケーブル | |
ストレート スルー ケーブル | |
ストレート・ケーブル | |
ストレート・スルー・ケーブル | |
ストレートケーブル | |
ストレートスルーケーブル | |
ストレート接続 | |
更新日: |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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Crossing Cable | ナォルゥ モゥダゥム |
krɔ́siŋ kéibl | ナォルゥ・モゥダゥム |
クロシィング ケイボルゥ | ナォ́ルゥ・モゥ́ダゥム |
クロシィング・ケイボルゥ | ヌル モデム |
クロ́シィング・ケ́イボルゥ | ヌル・モデム |
クロシング ケーブル | ヌ́ル・モ́デム |
クロシング・ケーブル | ・ |
クロ́シング・ケ́ーブル | null modem cable |
cross cable | nʌ́l móudem kéibl |
krɔ́s kéibl | ナォルゥ モゥダゥム ケイボルゥ |
クロァス ケイボルゥ | ナォルゥ・モゥダゥム・ケイボルゥ |
クロァス・ケイボルゥ | ナォ́ルゥ・モゥ́ダゥム・ケ́イボルゥ |
クロァ́ス・ケ́イボルゥ | ヌル モデム ケーブル |
クロス ケーブル | ヌル・モデム・ケーブル |
クロス・ケーブル | ヌ́ル・モ́デム・ケ́ーブル |
クロ́ス・ケ́ーブル | ・ |
クロスケーブル | |
・ | |
reversed cable | |
rivə́rst kéibl | |
リヴァーストゥ ケイボルゥ | |
リヴァーストゥ・ケイボルゥ | |
リヴァ́ーストゥ・ケ́イボルゥ | |
リバースト ケーブル | |
リバースト・ケーブル | |
リバ́ースト・ケ́ーブル | |
・ | 【 以下関連語 】 |
reverse cable | クロス |
rivə́rs kéibl | クロス接続 |
リヴァース ケイボルゥ | RS-232Cクロス・ケーブル |
リヴァース・ケイボルゥ | |
リヴァ́ース・ケ́イボルゥ | |
リバース ケーブル | |
リバース・ケーブル | |
リバ́ース・ケ́ーブル | |
リバースケーブル | |
リバース型シリアル・ケーブル | |
・ | |
null modem | |
nʌ́l móudem | |
更新日:2024年11月 4日 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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MDI | Medium |
ém díː ái | míːdiəm |
エィム ディー アイ | ミーディアゥム |
エィ́ム ディ́ー ア́イ | ミ́ーディアゥム |
エム ディー アイ | ミディアム |
エ́ム ディ́ー ア́イ | ミ́ディアム |
・ | [名詞] |
Medium Dependent Interface | 媒体 |
Medium-dependent interface | メディア |
míːdiəm dipéndənt | 伝達手段 |
ミーディアゥム ディペンダゥントゥ インタゥフェイス | 中間 |
ミーディアゥム・ディペンダゥントゥ・インタゥフェイス | 中位 |
ミ́ーディアゥム・ディペ́ンダゥントゥ・イ́ンタゥーフェ̀イス | [形容詞] |
ミディアム ディペンデントゥ インターフェース | 中間の |
ミディアム・ディペンデントゥ・インターフェース | 中位の |
ミ́ディアム・デペ́ンデント・イ́ンターフェ̀ース | ・ |
媒体依存インターフェース | dependent |
ばいたい いぞん インターフェース | dipéndənt |
ディペンダゥントゥ | |
ディペ́ンダゥントゥ | |
デペンデント | |
デペ́ンデント | |
[形容詞] | |
依存している | |
依存性の | |
・ | |
MDI-X | |
エム ディー アイ エックス | |
Auto MDI/MDI-X | |
オート エム ディー アイ エム ディー アイ エックス | |
Auto MDI-X | |
MDI Crossover | |
Medium Dependent Interface Crossover | |
・ | |
cascading connection | |
カスケード接続 | |
多段接続 | |
クロス・ケーブル | |
ストレート・ケーブル | |
更新日:2024年11月22日 |