出典: CRC 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2013/03/21,URL: https://www.wdic.org/ 巡回冗長符号。誤り検出のための符号。データを特定の定数で割り算し、その剰余を検査用の数値として用いる。単純なチェックサムで誤り検出を行なうよりも確実性があるため、厳密性を必要とする場面でよく使われる。 [CRCの種類] 大きく、データの幅(ビット数)と多項式によって分類される。 ビット幅:用途に応じて、様々ある。一般的なものに、次のようなものがある。 CRC-4 CRC-5 CRC-6 CRC-7 CRC-8 CRC-11 CRC-12 CRC-16 CRC-32 CRC-64 このうち、17ビットの定数を用いて16ビットのCRCを求めるのがCRC-16、33ビットの定数を用いて32ビットのCRCを求めるCRC-32がよく使われる。この定数は多項式と呼ばれ、多項式の違いにより、CRC-16やCRC-32には様々な種類が存在する。 多項式: ・・・ |
出典: 巡回冗長検査 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2019年4月12日 (金) 08:30 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 巡回冗長検査(じゅんかいじょうちょうけんさ、英: Cyclic Redundancy Check, CRC)は、誤り検出符号の一種で、主にデータ転送などに伴う偶発的な誤りの検出によく使われている。送信側は定められた生成多項式で除算した余りを検査データとして付加して送信し、受信側で同じ生成多項式を使用してデータを除算し、その余りを比較照合することによって受信データの誤り・破損を検出する。デジタル回路で簡単に実装でき、数学的にも分析が容易であり、また、ビットのランダム誤りやバースト誤りを検出できるので、HDLC手順やCSMA/CD方式などにおいて誤りチェック・伝送路ノイズチェックによく使われている。パリティや単純な加算によるチェックサムに比べ検出精度が高く、その点では高級なチェックサムと言える。単純なチェックサムと同じく、データの改竄に対する耐性はない。 [概要] CRC は、巡回符号の理論に基づいた誤り検出符号の一種である。その計算は筆算による多項式の除算に似ており、送受信するデータを、あらかじめ決めておいた特定の数で割り、その余りをチェック用の値として使う。ただし、通常の算術による計算ではなく、有限体の計算を行う(繰り上がり・繰り下がりのない算術である点が通常の算術と異なる)。除算に使う特定の数を生成多項式という。余りの長さは常に除数の長さ以下であり、除数の長さによって結果の長さを決定できる。 ・・・ |
CRC | CRC-11 | CRC-12 | CRC-16 |
CRC-32 | CRC-4 | CRC-5 | CRC-6 |
CRC-64 | CRC-7 | CRC-8 | CRCチェック |
Cyclic Redundancy Check | Cyclic Redundancy Code | cyclic redundancy check | sάɪklɪk rɪdˈʌndnsi tʃék |
サイクリィック・リィダンダンシィー・チェック | サイクリック・リダンダンシー・チェック | シーアールシー | じゅんかいじょうちょうけんさ |
巡回冗長検査 | 巡回符号検査 | ||
burst error | バーストエラー | バースト誤り | CRCチェックサム |
CRC値 | CRC符号 | error burst | 誤り検出符号 |
誤り検出方式 | 巡回冗長符号 | ・ | Cyclic |
sάɪklɪk | サイクリィック | サイクリック | 周期的な |
循環の | ・ | Redundancy | rɪdˈʌndnsi |
リィダンダンシィー | リダンダンシー | 冗長性 | じょうちょうせい |
重複 | 余剰性 |