出典: G.719 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2023年11月7日 (火) 15:00 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ G.719 は ITU-T が勧告したフルバンドの高音質会話アプリケーション用の音声とオーディオ用の符号化方式で、20 Hz-20 kHz までのフルバンドの音声/オーディオ信号を 32 kbps から 128 kbps に符号化でき、処理に必要な演算量が低い特徴がある。 G.719 の正式な名称はLow-complexity, full-band audio coding for high-quality, conversational applications(高品質会話型用途向け低演算量フルバンドオーディオ符号化)である。 [概要] G.719 は、テレビ会議やテレコンファレンスシステムで使われている G.722.1(帯域幅 7kHz)や G.722.1 Annex C(帯域幅 14kHz)のような音声符号化方式をさらに高音質化したものである。 この方式は G.722.1 のフルバンド拡張機能の仕様策定の際にポリコム社((Polycom Inc.)が提案した「Siren 22」方式とエリクソン社の提案方式とがベースになっており、最終的に両者の方式が統合され新しい勧告 G.719 となり ITU-T が 2008 年 6 月に勧告した。 コーデックの入出力は 16ビット長、サンプリング周波数 48kHzで、人間の聴覚の可聴域と言われている 20 Hz-20 kHzのフルバンドの音声/オーディオ信号を符号化できる。 G.719 の符号化アルゴリズムは知覚符号化((perceptual audio coding)の一種である変換符号化(transeform coding)がベースである。MDCT(modified discrete cosine transform、修正離散コサイン変換)を使用し周波数領域の係数に変換し、適応ビット割り当てと格子ベクトル量子化(lattice vector quantization))を行う。また入力信号の内容に応じ離散コサイン変換の時間分解能を変化させ、変化の激しい音に対する音質向上を行っている。 ・・・ |
出典: ITU-T勧告 [読み] アイティーユーティーかんこく [外語] ITU-T standard 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2015/01/31,URL: https://www.wdic.org/ 通信方式を定めた規格。 例外もあるが、基本的に記号の最初がVなら電話網を利用したデータ伝送、Xならデータ網に関係する規格を意味する。 [主な規格] 主なV規格 ITU-T V.1:2進表示記号と2状態符号の有意状態との関係 ITU-T V.2:電話回線を使ったデータ伝送の電力レベル ITU-T V.3:国際アルファベットNo.5 ITU-T V.4:公衆電話網でのV.3信号の一般構成 ITU-T V.5:一般交換電話網の同期伝送でのデータ信号速度標準 ITU-T V.6:専用電話回線の同期伝送でのデータ信号速度標準 ITU-T V.8:一般電話回線でデータ通信する際の開始終了手順 ITU-T V.8bis:一般電話回線でデータ通信する際の開始終了手順 ITU-T V.10:不平衡型複流交換回路の電気特性 ITU-T V.11:平衡型複流交換回路の電気特性 ITU-T V.13:アンサバック・ユニットのシミュレータ ITU-T V.15:データ伝送での音響カプリングの利用 ITU-T V.16:医療アナログ・データ伝送用モデム ITU-T V.18:テクスト電話で動作するモデムの動作条件 ITU-T V.19:電話信号周波数を利用したパラレルデータ伝送用モデム ITU-T V.20:一般交換網に接続するパラレ・データ伝送モデム ITU-T V.21-Modem:データ通信規格(Bell 103) (300bps 全二重) ITU-T V.21-Fax:FAX 通信規格(Bell 103) (300bps 全二重) ITU-T V.21ch.2:FAX 通信規格(Bell 103) ITU-T V.22:データ通信規格(Bell 212A) (1200bps 全二重) ITU-T V.22bis:データ通信規格 (2400bps 全二重) ITU-T V.23:データ通信規格 (600/1200bps 半二重) ITU-T V.24:データ端末装置とデータ回線終端装置間の相互接続回路の定義 (RS-232C) ITU-T V.25:モデム間接続の規定 ITU-T V.25bis:モデムのコマンド ITU-T V.26bis:一般電話交換網に接続する2400/1200bpsモデム ITU-T V.17:データ送受信の変調方式(FAX) (14400/12000bps) ITU-T V.27ter:データ送受信の変調方式(FAX) (4800/2400bps) ITU-T V.28不平衡複流相互接続回路の電気特性 ITU-T V.29:4線式専用回線に接続する装置(FAX) (9600/7200bps) ITU-T V.31:接点により制御される単流相互接続回路の電気特性 ITU-T V.32:データ通信規格 (9600bps 全二重) ITU-T V.32bis:データ通信規格 (14400bps 全二重) ITU-T V.32terbo:データ通信規格 (19200bps 全二重)※AT&T Paradyne/Comsphere 3810Plus など※Courier 同士なら 21600bps全二重が可 ITU-T V.34:データ通信規格 (28800bps 全二重):データ通信規格 (33600bps 全二重) V.34+: ・・・ |
出典: 国際電気通信連合電気通信標準化部門 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2024年2月3日 (土) 01:53 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 国際電気通信連合電気通信標準化部門(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector、ITU-T)は、世界規模で電気通信を標準化することを目的として勧告を作成する国連機関である。勧告という形が標準となる。4年に1回開催される世界電気通信標準化会議(World Telecommunication Standardization Assembly、WTSA)で活動が決められる。国際電気通信連合の部門の一つで、通信分野の標準策定を担当する「電気通信標準化部門」でもある。旧CCITT(Comite Consultatif International Telegraphique et Telephonique、国際電信電話諮問委員会。以前はTSS、ITU-TSまたはITU-TSSとも言った。 [ITU-T勧告] 2008年現在、3,000近くあるITU-T勧告の多くは無償となり、誰もがITU-Tのホームページから自由にPDFファイルをダウンロードできる。 以下はITU-Tの勧告のうち、Wikipediaで言及されたり、ISOと共同で作成されたり、またはJISやTTCによって日本向けに標準化されているものの一覧である。 Aシリーズ勧告 ・・・ |
【complexity】kəmpléksəti コァンプレゥキシィディー,コァンプレゥ́キシィディー,コンプレクシティー,コンプレ́クシティー, [名詞] 複雑さ,複雑性,複雑なもの, 【conversational】kɑ̀nvərséiʃənəl カンヴァセイシュナルゥ,カ̀ンヴァセ́イシュナルゥ,カンバセイショナル,カ̀ンバセ́イショナル, [形容詞] 会話の,会話形式の,対話形式の, 【Amendment】əméndmənt アゥメンドゥメントゥ,アゥメ́ンドゥメントゥ,アメンドメント,アメ́ンドメント [名詞] 修正, |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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ITU-T G.719 | ・ |
ái tíː júː tíː dʒ́iː pɔ́int sevn hʌ́ndrəd nàintíːn | G.719 (2008) Amendment 2 (03/09) |
アイ ティー ユー ティー ジィー ポイントゥ セヴン ハゥンドゥレッドゥ ナインティーン | New Annex C on G.719 packet format, capability identifiers and capability parameters |
アイ ティー ユー ティー ジィー・ポイントゥ・セヴン ハゥンドゥレッドゥ ナインティーン | G.719 パケット形式、機能識別子、および機能パラメータに関する新しい付録 C |
ア́イ ティ́ー ユ́ー ティ́ー ジィ́ー・ポ́イントゥ・セヴン ハゥ́ンドゥレッドゥ ナ̀インティ́ーン | ・ |
アイ ティー ユー ティー ジー ポイント セブン ハンドレッド ナインティーン | |
アイ ティー ユー ティー ジー・ポイント・セブン ハンドレッド ナインティーン | |
ア́イ ティ́ー ユ́ー ティ́ー ジ́ー・ポ́イント・セブン ハ́ンドレッド ナ̀インティ́ーン | |
ITU-T Recommendation G.719 | |
ái tíː júː tíː rèkəməndéiʃən dʒ́iː pɔ́int sevn hʌ́ndrəd nàintíːn | |
アイ ティー ユー ティー レカゥメンデイシュン ジィー ポイントゥ セヴン ハゥンドゥレッドゥ ナインティーン | |
アイ ティー ユー ティー・レカゥメンデイシュン・ジィー ポイントゥ・セヴン ハゥンドゥレッドゥ ナインティーン | |
ア́イ ティ́ー ユ́ー ティ́ー・レ̀カゥメンデ́イシュン・ジィ́ー・ポ́イントゥ・セヴン ハゥ́ンドゥレッドゥ ナ̀インティ́ーン | |
アイ ティー ユー ティー レコメンデイション ジー ポイント セブン ハンドレッド ナインティーン | 【 以下関連語 】 |
アイ ティー ユー ティー・レコメンデイション・ジー ポイント・セブン ハンドレッド ナインティーン | Gシリーズ勧告 |
ア́イ ティ́ー ユ́ー ティ́ー・レ̀コメンデ́イション・ジ́ー・ポ́イント・セブン ハ́ンドレッド ナ̀インティ́ーン | ITU-Tホワイトブック |
ITU-T勧告 G.719 | ITU-T勧告 |
ITU-T かんこく G.719 | |
G.719 | |
G.719 (06/08) | |
・ | |
Low-complexity, full-band audio coding for high-quality, conversational applications | |
lóu kəmpléksəti fúl bǽnd ɔ́diòu kə́udiŋ fər hái kwɔ́ləti kɑ̀nvərséiʃənəl æ̀plikéiʃənz | |
ロゥウ コァンプレゥキシィディー フウルゥ バェンドゥ オァーディオウ コゥウディング フォァ ハイ クワォリィティー カンヴァセイシュナルゥ アプリィケイシュンズ | |
ロゥウ・コァンプレゥキシィディー・フウルゥ・バェンドゥ・オァーディオウ・コゥウディング・フォァ・ハイ・クワォリィティー・カンヴァセイシュナルゥ・アプリィケイシュンズ | |
ロゥ́ウ・コァンプレゥ́キシィディー・フ́ウルゥ・バェ́ンドゥ・オァ́ーディオ̀ウ・コゥ́ウディング・フォァ・ハ́イ・クワォ́リィティー・カ̀ンヴァセ́イシュナルゥ・ア̀プリィケ́イシュンズ | |
ロー コンプレクシティー フル バンド オーディオ コーディング フォー ハイ クオリティー カンバセイショナル アプリケーションズ | |
ロー・コンプレクシティー・フル・バンド・オーディオ・コーディング・フォー・ハイ・クオリティー・カンバセイショナル・アプリケーションズ | |
ロ́ー・コンプレ́クシティー・フ́ル・バ́ンド・オ́ーディオ̀・コ́ーディング・フォー・ハ́イ・クオ́リティー・カ̀ンバセ́イショナル・ア̀プリケ́ーションズ | |
高品質会話型用途向け低演算量フルバンドオーディオ符号化 | |
高品質の会話アプリケーション向けの、複雑さの低いフルバンドのオーディオコーディング | |
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G.719 (2008) Amendment 1 (11/08) | |
G.719 (2008) əméndmənt wʌ́n (11/08) | |
G.719 (2008) アゥメンドゥメントゥ ウァン (11/08) | |
G.719 (2008) アゥメ́ンドゥメントゥ ウァ́ン (11/08) | |
G.719 (2008) アメンドメント ワン (11/08) | |
G.719 (2008) アメ́ンドメント ワ́ン (11/08) | |
New Annex A on storage format definitions for G.719, and new Annex B on a reference floating-point implementation for G.719 | |
G.719 のストレージ形式定義に関する新しい付録 A、および G.719 の参照浮動小数点実装に関する新しい付録 B | |
更新日:2024年 3月19日 |