出典: カラーバースト信号 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2011/09/07,URL: https://www.wdic.org/ テレビジョンの同期信号の一つ。 [概要] NTSCやPAL等の映像方式では、色副搬送波を二つの色差信号で直角に2相変調して伝送する。 受信側では同期検波によって色度信号を復調するが、この時必要となる色副搬送波の位相情報を送るために挿入されている同期信号がカラーバースト信号である。 [特徴] 色同期信号とも呼ばれ、垂直同期信号を中心とした9ラインを除く各ラインの水平同期信号のすぐ後に多重されている。この信号の周波数と位相は色副搬送波と同じものが使われる。すなわち、周波数は3.579545MHzの正弦波で、8〜12サイクル繰り返す。この周波数は一見中途半端であるが、音声搬送波周波数4.5MHzに対し、4.5/286×(455/2)という式で導かれる。NTSCにおいては、次のように周波数は定義される。 ・・・ |
出典: NTSC 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2015/02/20,URL: https://www.wdic.org/ 米国、日本、台湾などの地上アナログテレビジョン放送などで使用されていた、カラーテレビ放送方式。 [特徴] 仕様 NTSC自体はカラー信号の規定であり、走査線数やフレーム数はテレビシステムと呼ばれる別の概念である。とはいえ、実際のテレビシステムとしては、走査線本数が525本、秒間30フレームのインタレース以外で使われることは極めてまれである。より厳密には、有効垂直解像度はこのうち486本であり、パソコンなどの動画キャプチャーでは、このうち480本を取得するものが多い。フレーム数も、NTSC白黒では30フレーム/秒(60フィールド/秒)だったが、NTSCカラーでは仕様変更があり、正確には秒間29.97フレーム/秒(59.94フィールド/秒)と中途半端な値となっている(詳細後述)。以降は、この標準的なテレビシステムを前提として説明する。 [白黒とカラー] フレームレート NTSCカラーは29.97フレーム/秒という中途半端なフレームレートが使われている。しかし、もともとのNTSC白黒は30フレーム/秒ときりが良かった。後述するような理由によりやむを得ず、このような半端な値を採用せざるを得なくなったが、この中途半端な値は長きに渡り技術者などを苦しめ、それはディジタルの時代に至っても続くこととなった。 ・・・ |
出典: NTSC 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2019年8月26日 (月) 11:36 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ NTSCとはNational Television System Committee(全米テレビジョンシステム委員会)の略であるが、もっぱら同委員会が策定したコンポジット映像信号(特に1953年に定められたカラーテレビ)とそのテレビジョン放送方式の仕様及び標準規格を指して使われることが多い。正確には標準規格としては、RS-170 (A) やSMPTE-170Mといった名称により規格票となったものがあるのだが、その名称を見ることは専門書等以外ではまずない。日本のアナログテレビシステムも、NTSCを採用していた。 [概要] 1940年代から放送が行われていた白黒テレビジョンとの上位互換性を維持しつつ、明るさではなく光の三原色(赤・緑・青)の動画信号を伝送・表示するために、1950年代の市販家電製品に採用可能な様々な技術が投入されている。輝度の変化に関しては小さく細かい変化まで判別できるが画像の中で色彩だけが変化している部分は網膜に映る面積がある程度以上広くないと変化の存在自体を認識できない人間視覚の特性を利用して、そのまま送信すると白黒放送の3倍の電波帯域幅が必要になるカラー映像信号を1/3の帯域に圧縮している。 明るさを表す輝度信号と色の座標を示す2つの色度信号に撮像素子から出力された三原色の強さを表す信号をマトリクス変換し輝度信号には白黒放送との互換性を持たせ、色差信号はローパスフィルターにより大幅な帯域制限を行って色副搬送波(カラーサブキャリア)で直交振幅変調をかけてクロマ信号とし、輝度信号や音声信号との相互妨害を極力発生させないような形態に合成して放送する。 ・・・ |
出典: NTSC 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2020年1月4日 (土) 02:57 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ NTSCとはNational Television System Committee(全米テレビジョンシステム委員会)の略であるが、もっぱら同委員会が策定したコンポジット映像信号(特に1953年に定められたカラーテレビ)とそのテレビジョン放送方式の仕様及び標準規格を指して使われることが多い。正確には標準規格としては、RS-170 (A) やSMPTE-170Mといった名称により規格票となったものがあるのだが、その名称を見ることは専門書等以外ではまずない。日本のアナログテレビシステムも、NTSCを採用していた。 [詳細] カラー化における変更点 カラー放送では色差情報(クロマ信号)を付加する為の色副搬送波(周波数 fsc で示す)を追加した他、水平同期周波数 fh と映像 - 音声搬送波周波数の差 fa が整数倍の関係になるよう変更している。 ● fsc = (455/2) x fh ゆえに、fsc = (315/88) MHz (3.57954 … MHzの循環小数になる) ● fh = fa/286 (なお、fa = 4.5MHz〈白黒放送の fh=15.750kHz に比べて0.1%の差異〉) 水平同期周波数 fh を変更した理由は、NTSCの輝度信号のスペクトルのピークが fh 間隔で存在し、輝度信号スペクトルと音声信号スペクトルの谷間に色副搬送波スペクトル(こちらもピークが fh 間隔で存在する)のピークが来るようインターリーブさせることで相互妨害が最小で済むような形で合成するためである。 ・・・ |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
---|---|
NTSC | 15.75kHz |
én tíː és síː | 60Hz |
エゥヌ ティー エス シィー | コンポジット映像信号 |
エゥ́ヌ ティ́ー エ́ス シィ́ー | コンポジット信号 |
エヌ ティー エス シー | 日米放送規格 |
エ́ヌ ティ́ー エ́ス シ́ー | ・ |
National Television Standards Committee | Committee |
National Television System Committee | kəmíti |
nǽʃənəl téləvìʒən sístəm kəmíti | カゥメィディー |
ナェシュナゥルゥ テレゥヴィジュン シィステム カゥメィディー | カゥメィ́ディー |
ナェシュナゥルゥ・テレゥヴィジュン・シィステム・カゥメィディー | コミティー |
ナェ́シュナゥルゥ・テ́レゥヴィ̀ジュン・シィ́ステム・カゥメィ́ディー | コミ́ティー |
ナショナル テレビジョン システム コミティー | [名詞] |
ナショナル・テレビジョン・システム・コミティー | 委員 |
ナ́ショナル・テ́レビ̀ジョン・シ́ステム・コミ́ティー | 委員会 |
全米テレビジョン・システム委員会 | いいんかい |
NTSC方式 | |
NTSC信号 | |
RS-170 (A) | |
SMPTE-170M | |
アナログ・カラー・テレビ方式 | |
アナログ・テレビ・システム | |
アナログ・テレビ方式 | |
テレビ放送規格審議会 | |
地上波アナログ・カラー・テレビ放送 | |
日米アナログ・テレビ放送規格 | |
更新日:2024年 3月 9日 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
---|---|
色副搬送波 | NTSC |
3.579545MHz | エヌ ティー エス シー |
3.58MHz | National Television System Committee |
3.5795454…MHz | |
colour sub-carrier | |
color sub carrier | |
kʌ́lər sʌ́b kǽriər | |
カラゥー サブ キャェリアゥー | |
カラゥー・サブ・キャェリアゥー | |
カラー サブキャリア | |
カラー・サブキャリア | |
・ | |
color burst signal | |
kʌ́lər bə́rst sígnəl | |
カラゥー バゥーストゥ シィグナルゥ | |
カラゥー・バゥーストゥ・シィグナルゥ | |
カラー バースト | |
カラー・バースト | |
カラーバースト | |
カラー・バースト信号 | |
色同期信号 | |
更新日:2022年 8月10日 |