出典: 擬似乱数 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2023年9月27日 (水) 00:06 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 擬似乱数(ぎじらんすう、pseudorandom numbers)は、乱数列のように見えるが、実際には確定的な計算によって求めている擬似乱数列による乱数。擬似乱数列を生成する機器を擬似乱数列生成器、生成アルゴリズムを擬似乱数列生成法と呼ぶ。 真の乱数列は本来、規則性も再現性もないものであるため、本来は確定的な計算によって求めることはできない(例:サイコロを振る時、今までに出た目から次に出る目を予測するのは不可能)。一方、擬似乱数列は確定的な計算によって作るので、その数列は確定的であるうえ、生成法と内部状態が既知であれば、予測可能でもある。 ・・・ |
出典: 楕円曲線暗号 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2023年6月14日 (水) 10:15 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 楕円曲線暗号(だえんきょくせんあんごう、Elliptic Curve Cryptography、ECC)とは、楕円曲線上の離散対数問題 (EC-DLP) の困難性を安全性の根拠とする暗号。1985年頃に ビクター・S・ミラー (Victor S .Miller) とニール・コブリッツ (Neal Koblitz) が各々発明した。 具体的な暗号方式の名前ではなく、楕円曲線を利用した暗号方式の総称である。DSAを楕円曲線上で定義した楕円曲線DSA (ECDSA)、ディフィー・ヘルマン鍵共有(DH鍵共有)を楕円化した楕円曲線ディフィー・ヘルマン鍵共有 (ECDH) などがある。公開鍵暗号が多い。 EC-DLPを解く準指数関数時間アルゴリズムがまだ見つかっていないため、それが見つかるまでの間は、RSA暗号などと比べて、同レベルの安全性をより短い鍵で実現でき、処理速度も速いことをメリットとして、ポストRSA暗号として注目されている。ただしP=NPが成立した場合、EC-DLPを多項式時間で解くアルゴリズムが存在するということになり、ECCの安全性は崩壊する(公開鍵暗号自体が崩壊)。また、送信者が暗号化時に適当な乱数(公開鍵とは違うモノ)を使うので鍵が同じでも平文と暗号文の関係が1対1でない点にも注意(ElGamal暗号でも同様)。一部の楕円曲線には、DLPを解く多項式時間アルゴリズムが見つかっているため、注意が必要である。 ・・・ |
出典: 暗号メッセージ構文 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2023年11月6日 (月) 18:08 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 暗号メッセージ構文 (Cryptographic Message Syntax: CMS) は、暗号で保護されたメッセージに関するIETFの標準規格である。任意の形式のデジタルデータに対してデジタル署名、メッセージダイジェスト、メッセージ認証もしくは暗号化を行うために利用できる。 CMSは、PEM (Privacy-Enhanced Mail) に基づいたPKCS#7の構文に基づいている。(2014年5月の)最新版は、RFC 5652により規定された。 PKIXワーキンググループにより規定されたプロファイルなどの証明書に基づく鍵管理の上に、そのアーキテクチャは構築されている。 S/MIME、PKCS#12、RFC 3161 デジタルタイムスタンププロトコルといった、他の多くの暗号に関する標準の主要な暗号コンポーネントとして、CMSは利用されている。 |
出典: 証明書署名要求 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2023年6月28日 (水) 09:37 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 公開鍵基盤のシステムにおいて、証明書署名要求 (英: CSR, certificate signing request または certification request) とは公開鍵証明書を申し込むために申請者から認証局へ送られるメッセージのことである。CSRを作成する前に、申請者はまず公開鍵と秘密鍵のペアを生成し、秘密鍵を秘匿する。CSRには (X.509証明書の場合はディレクトリ名などの) 申請者を識別する情報と、申請者によって選択された公開鍵が含まれる。対応する秘密鍵はCSRに含まれないが、要求全体の電子署名に使われる。CSRは認証局によって要求される他の資格証明や身元証明を伴うことがあり、認証局は追加情報を得るために申請者へ連絡を取ることがある。 要求が成功すると、認証局は公開鍵証明書を送り返す。この証明書は認証局の秘密鍵で電子署名されている。 |
出典: ディフィー・ヘルマン鍵共有 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2023年12月18日 (月) 13:50 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ ディフィー・ヘルマン鍵共有(ディフィー・ヘルマンかぎきょうゆう、Diffie–Hellman key exchange、DH)、あるいはディフィー・ヘルマン鍵交換(かぎこうかん)とは、事前の秘密の共有無しに、盗聴の可能性のある通信路を使って、暗号鍵の共有を可能にする、公開鍵暗号方式の暗号プロトコルである。この鍵は、共通鍵暗号の鍵として使用可能である。 [概要] ・・・ このプロトコルは、通信を行いたい2者が各々公開鍵と秘密鍵(私有鍵ともいう)を用意し、公開鍵のみを相手に送信し、各自、自分の秘密鍵と受信した公開鍵から共通鍵を作成できる方法である。たとえ送受信されるデータ(すなわち、二人の公開鍵)を第三者がすべて盗聴していてもそれからでは(計算量的に)私有鍵も共通鍵も生成することができない所に特徴がある。 アメリカ合衆国とカナダで特許が取得された。両国でのアルゴリズムの特許期限は既に1997年4月29日に切れたので、現在では誰でも自由に利用ができる。 ・・・ |
出典: PKCS 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2018年1月29日 (月) 05:01 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ PKCS (Public-Key Cryptography Standards) は、RSAセキュリティにより考案され公開された公開鍵暗号標準のグループを示す。RSAセキュリティは、RSA暗号アルゴリズムの(2000年に期限が切れた)特許に対するライセンス権を割り当て、幾つかの他の鍵に関する特許(例:Schnorr特許)も同様に取得した。このように、RSAセキュリティおよび、その研究部門である RSA Labs は、公開鍵技術利用の普及と促進に関心を持っており、その結果、RSA は PKCS 標準を開発した。 ・・・ |
【Cryptography】kriptɑ́grəfi クリプトァグラフィー,クリプトァ́グラフィー,クリプトグラフィー,クリプト́グラフィー, [名詞] 符号化,暗号法,暗号化技術,暗号学, 【Elliptic】ilíptik イェリィプテック,イェリィ̀プテック,イリプティック,イリ́プティック, [形容詞] 楕円の,楕円形の, 【pseudorandom】sùːdourǽndəm スドラェンダム,ス̀ドラェ́ンダム,スドランダム,ス̀ドラ́ンダム, [形容詞] 疑似乱数の, |
【Cryptography】kriptɑ́grəfi クリプトァグラフィー,クリプトァ́グラフィー,クリプトグラフィー,クリプト́グラフィー, [名詞] 符号化,暗号法,暗号化技術,暗号学, 【Cryptographic】krìptəgrǽfik クリプトゥグラェフィック,クリ̀プトゥグラェ́フィック,クリプトグラフィック,クリ̀プトグラ́フィック, [形容詞] 暗号の,暗号法の,暗号化の, |
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同義語・類義語 | 関連語・その他 |
---|---|
PKCS | PKCS #13 |
Public Key Cryptography Standards | ECC |
Public-Key Cryptography Standards | Elliptic Curve Cryptography |
pʌ́blik kiː kriptɑ́grəfi stǽndərd | ilíptik kə́rv kriptɑ́grəfi |
パブリィック キー クリプトァグラフィー スタェンダゥァーズ | イェリィプテック カゥァーヴ クリプトァグラフィー |
パブリィック・キー・クリプトァグラフィー・スタェンダゥァーズ | イェリィプテック・カゥァーヴ・クリプトァグラフィー |
パ́ブリィック・キー・クリプトァ́グラフィー・スタェ́ンダゥァーズ | イェリィ̀プテック・カゥ́ァーヴ・クリプトァ́グラフィー |
パブリック キー クリプトグラフィー スタンダーズ | イリプティック カーブ クリプトグラフィー |
パブリック・キー・クリプトグラフィー・スタンダーズ | イリプティック・カーブ・クリプトグラフィー |
パ́ブリック・キー・クリプト́グラフィー・スタ́ンダーズ | イリ́プティック・カ́ーブ・クリプト́グラフィー |
・ | 楕円曲線暗号の標準 |
PKCS #10 | だえん きょくせん あんごうの ひょうじゅん |
CSR | ・ |
certificate signing request | PKCS #14 |
sərtífikèit sáiniŋ rikwést | pseudorandom numbers |
スゥァーティフィケットゥ サイニェング リクウェストゥ | sùːdourǽndəm nʌ́mbərz |
スゥァーティフィケットゥ・サイニェング・リクウェストゥ | スドラェンダム ナンバゥァース |
スゥァーティ́フィケッ̀トゥ・サ́イニェング・リクウェ́ストゥ | スドラェンダム・ナンバゥァース |
サティフィケート サイニング リクエスト | ス̀ドラェ́ンダム・ナ́ンバゥァース |
サティフィケート・サイニング・リクエスト | スドランダム ナンバース |
サティ́フィケ̀ート・サ́イニング・リクエ́スト | スドランダム・ナンバース |
certification request | ス̀ドラ́ンダム・ナ́ンバース |
sə̀ːrtifikéiʃən rikwést | 疑似乱数 |
スゥァーデフィケイシュン リクウェストゥ | ぎじ らんすう |
スゥァーデフィケイシュン・リクウェストゥ | ・ |
スゥァ̀ーデフィケ́イシュン・リクウェ́ストゥ | PKCS #15 |
サーティフィケーション リクエスト | 暗号トークン情報フォーマットの標準 |
サーティフィケーション・リクエスト | ・ |
サ̀ーティフィケ́ーション・リクエ́スト | |
証明書署名要求 | |
しょうめいしょ しょめい ようきゅう | |
RFC 2986 | |
・ | 【 以下関連語 】 |
PKCS #11 | |
暗号トークン・インタフェース | |
・ | |
PKCS #12 | |
個人情報交換構文の標準 | |
RFC 7292 | |
・ | |
更新日:2024年 3月30日 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
---|---|
PKCS | RFC 8018 |
Public Key Cryptography Standards | ・ |
Public-Key Cryptography Standards | PKCS #6 |
pʌ́blik kiː kriptɑ́grəfi stǽndərd | 拡張された証明書構文の標準 |
パブリィック キー クリプトァグラフィー スタェンダゥァーズ | ・ |
パブリィック・キー・クリプトァグラフィー・スタェンダゥァーズ | PKCS #7 |
パ́ブリィック・キー・クリプトァ́グラフィー・スタェ́ンダゥァーズ | CMS |
パブリック キー クリプトグラフィー スタンダーズ | Cryptographic Message Syntax |
パブリック・キー・クリプトグラフィー・スタンダーズ | krìptəgrǽfik mésidʒ síntæks |
パ́ブリック・キー・クリプト́グラフィー・スタ́ンダーズ | クリプトゥグラェフィック メッセッジ シィンタェックス |
・ | クリプトゥグラェフィック・メッセッジ・シィンタェックス |
PKCS #1 | クリ̀プトゥグラェ́フィック・メッ́セッジ・シィ́ンタェックス |
RSA暗号標準 | クリプトグラフィック メッセージ シンタックス |
RFC 8017 | クリプトグラフィック・メッセージ・シンタックス |
・ | クリ̀プトグラ́フィック・メッ́セージ・シ́ンタックス |
PKCS #2 | 暗号メッセージ構文標準 |
PKCS#1に統合 | RFC 5652 |
・ | ・ |
PKCS #3 | PKCS #8 |
DH | 秘密鍵情報構文の標準 |
Diffie–Hellman key exchange | RFC 5958 |
ディフィー・ヘルゥマゥン キィー エクスチェインジ | ・ |
ディフィー・ヘルゥマゥン・キィー・エクスチェインジ | PKCS #9 |
ディ́フィー・ヘ́ルゥマゥン キィー エクスチェ́インジ | 選択された属性タイプ |
ディフィー・ヘルマン キー エクスチェンジ | RFC 2985 |
ディフィー・ヘルマン・キー・エクスチェンジ | ・ |
ディフィー・ヘルマン・キー・エクスチェ́ンジ | |
DH鍵共有 | |
ディー エイチ かぎ きょうゆう | |
ディフィー・ヘルマン鍵共有 | |
ディフィー・ヘルマン かぎ きょうゆう | |
Diffie-Hellman鍵共有標準 | |
ディフィー・ヘルマン鍵交換 | |
ディフィー・ヘルマン かぎ こうかん | |
・ | |
PKCS #4 | |
PKCS#1に統合 | |
・ | |
PKCS #5 | |
パスワードに基づく暗号化の標準 | |
更新日:2024年 3月19日 |