出典: AES 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2010/06/16,URL: https://www.wdic.org/ 米国政府が採用した新標準の慣用暗号方式暗号化アルゴリズム。 [経緯] 米国政府では2000(平成12)年現在、1977(昭和52)年策定のDESを使うよう決められていた。しかしDESは既に古いアルゴリズムであり、コンピューター技術の発達により、56ビットの鍵長ではブルートフォースアタック(総当たり攻撃)で数日で暗号解読可能になってしまった。 そこでDESを3回使う3DESなどを利用すると共に、新しい標準を1997(平成9)年9月より公募した。 世界中より15の共通鍵暗号の応募があり、1999(平成11)年春には、最終的に5つの候補に絞られた。 ● MARS (IBM) ● RC6 (Ronald Rivest) ● Rijndael (Joan Daemen、Vincent Rijmen) ● Serpent (Ross Anderson) ● Twofish (Bruce Schneier) 結果、2000(平成12)年10月にRijndaelがAESとして利用されることとなった。 [特徴] AESとRijndael AESはRijndaelであるが、Rijndaelとして設計されたうちの一部が端折られている。 128ビット、192ビット、256ビットの鍵長が使え、8ビットのマシンでも比較的高速に暗号化や復号ができる。 128ビットのブロック長のブロック暗号である。 Rijndaelでは、128、160、192、224、256ビットからブロック長が選択できたが、AESでは常に128ビットである。 暗号化操作 AESはブロックサイズが128ビットで、8ビットごとの4×4マスの行列となる。 ・・・ |
出典: Diffie-Hellman [読み] ディフィー・ヘルマン 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2018/09/13,URL: https://www.wdic.org/ 1976(昭和51)年に米スタンフォード大学のW.DiffieとM.E.Hellmanにより考案された鍵交換アルゴリズムで、通常はDHと略称で呼ばれる。 [特徴] これ自体は暗号化の機能も電子署名の機能も持たないが、これを利用することで公開された場所で秘密の共有鍵に付いて合意することができる。 その後は、その鍵を使って慣用暗号方式(秘密鍵方式)の暗号を使用して通信する。 Diffie-Hellmanの暗号的強度は、離散対数問題という数学の困難さに依存している。 アメリカで1997(平成9)年9月に特許が切れたことから、その後広く使われることになった。 [用例] 例えば、PGPで使われる暗号でDH/DSS(またばDH/DSA)などとあるうちのDHが、これである。 また、IPsecなどで使われる鍵交換プロトコルIKEでも使われている。 [ロジック] ・・・ |
出典: FEAL 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2008/04/09,URL: https://www.wdic.org/ 高速データ暗号化アルゴリズム。NTTにより開発され、1987(昭和62)年10月からクレジット情報データ通信システムCAFIS(Credit And Finance Information System)に導入された慣用鍵暗号方式のブロック暗号。 [概要] ICカード等のチープなプロセッサー向けに設計された暗号アルゴリズムが最初で、FEAL-8と称された。これはDESよりも高速である点を長所とした。1990(平成2)年には、FEAL-8をベースとして、より暗号を強化した新たなアルゴリズムとしてFEAL-N/NXが開発された。 [特徴] 種類 暗号化/復号化の鍵はNTTのセンターと端末の両方にあり、鍵長は64ビットか128ビットである。回転数(段数)がNで鍵長64ビットのものをFEAL-N、回転数(段数)がNで鍵長128ビットのものをFEAL-NXと呼ぶ。これを著している時点での最新は、FEAL-32Xである。 安全性 FEALは、発表直後から様々な暗号解読による攻撃を受けた。差分解析法、線形解読法の登場(双方ともFEALに対する攻撃から生まれた)により暗号を破ることが可能となったため、現在では利用できない暗号手法となっている。以降NTTは、安全性と処理効率から、同社開発のCamellia(カメリア)の使用を推奨している。 |
出典: AES 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2017年12月23日 (土) 13:41 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ Advanced Encryption Standard (AES) は、DESに代わる新しい標準暗号となる共通鍵暗号アルゴリズムである。アメリカ国立標準技術研究所(NIST)の主導により公募され、Rijndael(ラインダール)がAESとして採用された。 [概要] 以前の標準暗号であった「DES」は、時代の経過による相対的な強度の低下NSAの関与があるその設計の不透明性(詳細はDESの記事を参照)が問題であることから、新しい標準暗号としてアメリカ国立標準技術研究所(NIST)の主導により公募され、AESが選出された。2001年3月に FIPS PUB 197 として公表された。・・・ |
出典: ディフィー・ヘルマン鍵共有 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2021年3月30日 (火) 06:07 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ ディフィー・ヘルマン鍵共有(ディフィー・ヘルマンかぎきょうゆう、Diffie–Hellman key exchange、DH)、あるいはディフィー・ヘルマン鍵交換(かぎこうかん)とは、事前の秘密の共有無しに、盗聴の可能性のある通信路を使って、暗号鍵の共有を可能にする、公開鍵暗号方式の暗号プロトコルである。この鍵は、共通鍵暗号の鍵として使用可能である。 [概要] 1976年にスタンフォード大学の2名の研究員ホイットフィールド・ディフィーとマーティン・ヘルマンは、公開鍵暗号の概念を提案し、その具体的な方式の一つとして、ディフィー・ヘルマン鍵共有(DH鍵共有)プロトコルを提案した。この鍵共有方式は共通鍵暗号方式における鍵の受け渡しを安全に行うために提案された方式である。 このプロトコルは、通信を行いたい2者が各々公開鍵と秘密鍵(私有鍵ともいう)を用意し、公開鍵のみを相手に送信し、各自、自分の秘密鍵と受信した公開鍵から共通鍵を作成できる方法である。たとえ送受信されるデータ(すなわち、二人の公開鍵)を第三者がすべて盗聴していてもそれからでは(計算量的に)私有鍵も共通鍵も生成することができない所に特徴がある。 ・・・ |
出典: FEAL 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2015年11月24日 (火) 03:50 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ FEAL(the Fast Data Encipherment Algorithm)とは、1987年に、NTTにいた清水明宏と宮口庄司が提案した64bitブロック暗号である。DES(Data Encryption Standard)の代替品となることを目的として開発された。 [概要] FEALは、DESと同じくFeistel構造を採用したブロック長64ビットのブロック暗号である。1987年当初は、FEAL-4 としてラウンド数4、鍵長64ビットで、その後、1988年にFEAL-8(ラウンド数 8)を経て、1990年にFEAL-N(Nは可変、32以上が望ましい)と鍵長を128ビットに拡張した FEAL-NX に改定された。 ・・・ |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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AES | DES |
éi íː és | Joan Daemen |
エイ イー エス | Joan Daemen氏 |
エ́イ イ́ー エ́ス | Vincent Rijmen |
エー イー エス | Vincent Rijmen氏 |
エ́ー イ́ー エ́ス | 暗号化方式 |
Advanced Encryption Standard | 共通鍵 |
ədvǽnst enkrípʃən stǽndərd | 共通鍵暗号 |
アェドゥヴァェンストゥ エィンクリプシャン スタェンダゥァードゥ | 共通鍵方式 |
アェドゥヴァェンストゥ・エィンクリプシャン・スタェンダゥァードゥ | 秘密鍵 |
アェドゥヴァェ́ンストゥ・エィンクリ́プシャン・スタェ́ンダゥァードゥ | 秘密鍵方式 |
アドバーンスト エンクリプション スタンダード | ・ |
アドバーンスト・エンクリプション・スタンダード | Encryption |
アドバ́ーンスド・エンクリ́プション・スタ́ンダード | enkrípʃən |
AES暗号 | エィンクリプシャン |
FIPS PUB 197 | エィンクリ́プシャン |
Rijndael | エンクリプション |
ラインダール | エンクリ́プション |
レインダールゥ | [名詞] |
レインデールゥ | 暗号化 |
次世代暗号化標準 | あんごうか |
じせだい あんごうか ひょうじゅん | 符号化 |
新世代標準暗号化方式 | ・ |
しんせだい ひょうじゅん あんごうか ほうしき | advanced |
ədvǽnst | |
アェドゥヴァェンストゥ | |
アェドゥヴァェ́ンストゥ | |
アドバーンスト | |
アドバ́ーンスド | |
アドバンスト | |
[形容詞] | |
高度な | |
先進的な | |
上級の | |
じょうきゅうの | |
高機能の | |
高等の | |
・ | |
更新日:2024年 4月12日 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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DH | M.E.Hellman |
DH法 | Martin E.Hellman |
Diffie–Hellman key exchange | Martin E.Hellman氏 |
Diffie-Hellman鍵交換 | マーティン・ヘルマン |
ディフィー・ヘルマン鍵交換 | W.Diffie |
DH鍵共有 | Whitfield Diffie氏 |
Diffie-Hellman鍵共有 | Whitfield Diffie |
ディフィー・ヘルマン鍵共有 | ホイットフィールド・ディフィー |
鍵交換方式 | |
秘密鍵暗号 | |
中間者攻撃 | |
秘密鍵 | |
鍵交換アルゴリズム | |
更新日:2022年 1月 8日 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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FEAL | Camellia |
Fast data Encipherment ALgorithm | DES |
the Fast Data Encipherment Algorithm | カメリア |
ðə fǽst déitə insáifərmənt ǽlgərìðəm | 暗号化技術 |
ザゥ ファーストゥ デイダァー インサイファーメントゥ アェルゥガリズム | 共通鍵暗号 |
ザゥ・ファーストゥ・デイダァー・インサイファーメントゥ・アェルゥガリズム | 秘密鍵 |
ザゥ・ファ́ーストゥ・デ́イダァー・インサ́イファーメントゥ・アェ́ルゥゴリ̀ズゥム | 秘密鍵暗号 |
ザ ファースト データ インサイファーメント アルゴリズム | 秘密鍵方式 |
ザ・ファースト・データ・インサイファーメント・アルゴリズム | ・ |
ザ・ファ́ースト・デ́ーター・インサ́イファーメント・ア́ルゴリ̀ズム | Encipherment |
FEAL-32X | insáifərmənt |
FEAL-4 | インサイファーメントゥ |
FEAL-8 | インサ́イファーメントゥ |
FEAL-N | インサイファーメント |
FEAL-NX | インサ́イファーメント |
フィール | [名詞] |
暗号化 | |
・ | |
algorithm | |
ǽlgərìðəm | |
アェルゥゴリズゥム | |
アェ́ルゥゴリ̀ズゥム | |
アルゴリズム | |
ア́ルゴリ̀ズム | |
[名詞] | |
演算手順 | |
算法 | |
演算法 | |
処理手順 | |
プログラム手順 | |
・ | |
更新日:2024年 1月 4日 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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private key | |
secret key | |
プライベートキー | |
私有鍵 | |
秘密鍵 | |
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