出典: 電離層 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2019年4月12日 (金) 08:53 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 電離層(でんりそう)とは、地球を取り巻く大気の上層部にある分子や原子が、紫外線やエックス線などにより電離した領域である。この領域は電波を反射する性質を持ち、これによって短波帯の電波を用いた遠距離通信が可能である。 [概要] 熱圏に存在する窒素や酸素などの原子や分子は、太陽光線などを吸収する。そのエネルギーによって、原子は原子核の回りを回転する電子を放出し、イオンとなる。この現象を光電離という。この電離状態であるイオンと電子が存在する領域が電離層である。大気に入った紫外線などは、熱圏内で次々と原子や分子に吸収されていくため、繰り返し光電離が生じる。こうして熱圏内は電子密度の高い状態となっている。 電離層は熱圏および中間圏内(高度約60kmから500kmの間)に位置し、電子密度の違いによって、下から順にD層 (60km - 90km)、E層 (100 - 120km)、F1層 (150km - 220km)、F2層 (220 - 800km) の4つに分けられる。 ・・・ |
出典: FM [外語] Frequency Modulation 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2006/07/08,URL: https://www.wdic.org/ 周波数変調。正弦波に対して情報を載せる正弦波変調の一つで、情報を含む信号に従い、その信号の強さに応じて正弦波の周波数を変化させる方式。 [概要] 変調の際、規定以上に周波数範囲が広くなる過変調を防ぐために、変調前に一定の振幅以上はカットする回路を付けているのが普通である。 変調する「情報を含む信号」にはアナログ信号の場合もディジタル信号の場合もあるが、一般的にはアナログ信号の場合(アナログ変調)にFMと呼び、ディジタル信号の場合(ディジタル変調)はFSK(Frequency Shift Keying)と呼び分ける。 [AMとの違い] AMとの最大の違いは、AMは周波数は同じまま振幅の幅を変えて情報を伝えるのに対し、FMは振幅は同じままで周波数を変えて情報を伝えるという点にある。 ノイズというのは信号の振幅を変化させるが、FMの場合は振幅の大小は信号と無関係であるため、音質などに影響を与えない。これが、FMがノイズに強い理由である。 [特徴] 雑音や信号減衰に強い特徴がある反面、他の変調方式に比べて広い周波数帯域幅が必要になる性質があり、電波による空間通信では主にFMラジオ放送や衛星放送などのVHF帯以上で使われている。 |
出典: スポラディックE層 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2019年7月24日 (水) 16:17 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ スポラディックE層(スポラディックイーそう、Es層、略称はEスポ、または、Es、英語:Sporadic E layer)とは春から夏ごろにかけて、主に昼間に上空約100km付近に局地的に突発的(スポラディック)に発生する特殊な電離層である。 Eスポの電子密度が極度に高い場合は、F層でも反射できないVHF(Very High Frequency)帯の電波をも反射するという特殊な性質がある。 [発生時の状況] 伝搬状況 VHF(周波数が30MHz以上300MHz未満の電波)以上の電波は、通常は、直接波ないし直接の反射波が届く近距離には強力に伝播する。その電界強度は、送信地点から受信地点間の距離が離れるにつれて弱くなるので、見通し距離外の遠距離へは伝播しない。この特性のため、VHF/UHF電波は、通常、近距離間の通信・放送に使われている。 ところが、スポラディックE層と呼ばれる、極度に電子密度の高くなった特殊な電離層が発生すると、VHF帯の電波をも反射する。 この特性のため、通常は電離層を突き抜けてしまうVHF電波が、スポラディックE層から反射されて地上に戻ってくるという異常伝播現象が起こる。 ・・・ |
出典: 周波数変調 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2019年2月27日 (水) 09:37 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 周波数変調(しゅうはすうへんちょう、FM、英語: frequency modulation・フリクエンシー・モデュレーション)とは、情報を搬送波の周波数の変化で伝達する変調方式である。FMラジオ放送、アマチュア無線、業務無線(航空交通管制を除く。航空交通管制では振幅変調が利用されている)、アナログテレビジョン放送の音声信号(FMラジオの受信機でも聴くことができたのはこのため)などに広く利用される。 ・・・ |
出典: 高周波 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2017年10月15日 (日) 10:32 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ [無線工学での高周波] 無線工学の文脈では、高周波とは無線周波数のことで、無線通信の搬送波に使用される周波数の電気信号または電波を指す。「何キロヘルツ以上が高周波である」という定量的な定義があるわけではなく、高周波または無線周波数と呼ぶかどうかは用途によるのである。例えば、オーディオ信号・電子回路では音声周波数帯域と同程度の数10kHz程度であっても低周波に分類されるが、無線通信で使用される場合は10kHz以上が高周波である。英語では radio frequency と言い、RF と略す。意訳的だが、日本語の「高周波」に訳すのが定着しているが、直訳的に「無線周波数」とすることもある。 ・・・ |
出典: 超短波 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2019年3月26日 (火) 12:56 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 超短波(ちょうたんぱ、VHF(Very High Frequency))とは、30 - 300MHzの周波数の電波をいう。波長は1 - 10m、メートル波とも呼ばれる。 [概要] 「超」が付くのは、20世紀初頭までは短波が最も波長が短い電波であるとされていたためである。その後も更に短い波長の高周波が確認され「極超短波」、「超高周波」などと命名されている。伝播の特徴としては電離層では普通反射せず地表波は減衰が大きく利用しにくいため、空間波による見通し範囲の通信が基本となる。また、スポラディックE層やラジオダクトによる異常伝播による妨害を受けることもある。 [用途] 業務用移動通信・計器着陸装置(ILS)・超短波全方向式無線標識(VOR)・航空無線・国際VHF・同報無線・FM放送・マルチメディア放送・アマチュア無線で利用される。 日本では、90 - 108MHz(チャンネルは1ch - 3ch)および170 - 222MHz(チャンネルは4ch - 12ch)がアナログテレビジョン放送に利用されていたが、2012年3月31日に全廃された。 ・・・ |
FM | éf ém | エフ エム | Frequency Modulation |
frequency modulation | fríːkwənsi mɑ̀dʒəléiʃən | フリクヮンシィー モジュレイシュン | フリクヮンシィー・モジュレイシュン |
フリークェンシー モジュレーション | フリークェンシー・モジュレーション | フリクケンシー モデュレーション | フリクケンシー・モデュレーション |
周波数変調 | |||
【 以下関連語 】 | FSK | Frequency Shift Keying | |
ディジタル変調 | ・ | ||
Modulation | mɑ̀dʒəléiʃən | モジュレイシュン | モジュレーション |
[名詞] | 変調 | 転調 | アナログ変調 |
・ | Frequency | fríːkwənsi | フリクヮンシィー |
フリークウェンスィー | フリークェンシー | フレケンシー | [名詞] |
周波数 | 振動数 | 頻度 | 頻発 |
・ | AM | 振幅変調 | |
更新日:2021年 7月21日 |
Redio Frequency | réidiou fríːkwənsi | レイディオウ フリクヮンシィー | レイディオウ・フリクヮンシィー |
ラジオ フリークェンシー | ラジオ・フリークェンシー | RF | ɑ'ːr éf |
アゥー エフ | アール エフ | 高周波 | 電磁波 |
無線周波数 | |||
Frequency | fríːkwənsi | フリクヮンシィー | フリークウェンスィー |
フリークェンシー | フレケンシー | [名詞] | 周波数 |
振動数 | 頻度 | 頻発 | ・ |
更新日:2021年 7月21日 |
VHF | víː éitʃ éf | ヴィー エイチ エフ | ブイ エイチ エフ |
ブイ エッチ エフ | very high frequency | Very High Frequency | véri hái fríːkwənsi |
ヴェリィー ハーイ フリークウェンスィー | ヴェリィー・ハーイ・フリークウェンスィー | ヴェリィー・ハイ・フリクヮンシィー | ベリー ハイ フレケンシー |
ベリー・ハイ・フレケンシー | 超短波 | ・ | 30~300MHz |
1~10m | メートル波 | ||
電波 | 電磁波 | 電離層 | スポラディックE層 |
計器着陸装置 | 超短波全方向式無線標識 | 同報無線 | FM放送 |
アマチュア無線 | アナログ・テレビジョン放送 | ・ | Frequency |
fríːkwənsi | フリクヮンシィー | フリークウェンスィー | フレケンシー |
[名詞] | 周波数 | 振動数 | 頻度 |
頻発 | |||
更新日:2021年 7月12日 |