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ICT用語の意味と同義語

【 「携帯電話基地局」又はそれに関連する用語の意味 】
出典: GPS [読み] ジーピーエス [外語] Global Positioning System 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2012/03/12,URL: https://www.wdic.org/

 汎地球測位システム。アメリカによる、人工衛星を用いた測位システム(GNSS)のこと。

[概要]
 1970年代にアメリカ国防総省により打ち上げられたナブスター(NAVSTAR)という航法衛星を使用し、現在位置を測定するもの。
 米国が120億ドルの経費を掛けて開発したもので、高度20,200kmの6つの軌道上に24機(うち3機は予備)の衛星が配置されており、地球上の何処からでも常に4機以上の衛星信号が受信できるように配置されている。

[特徴]
技術
 人工衛星には高精度な原子時計(セシウム原子時計とルビジウム原子時計が各2個)が搭載されている。
 地上で実際に位置を確認するためには、各衛星からの時間信号の電波を受信し、またそれぞれ衛星からの所要時間を求め、その距離の計算を行なうことが必要である。
 衛星と地上の距離は約20,200kmなので、電波が到達するには約1/15秒かかる。GPS端末機器と衛星の位置関係の判断手段は、衛星から端末までの信号の到達に要した時間から直線距離を割り出すようになっていて、複数の衛星からの距離を同心円で探っていくと現在位置が出てくる仕組みになっている。
 3次元位置を求めるためにはx,y,z(緯度・経度・高度の3座標)とt(時間)を得る必要があり、最低4個の衛星からの情報が必要になる。高度を必要としない2次元位置でよいなら最低3個の衛星からの情報が必要になる。
日時
 GPS衛星で扱っている日時の扱いは特殊で、単純な年月日ではない。これは1980(昭和55)年1月6日09:00(日本時間)(@041)にUTCに同期して開始されており、時刻は「GPS時間(GPS Time)」、日付は「GPS週(GPS Week)」という。
 GPS時は、GPSの原子時計が刻む正確な時刻である。各GPS週の始点から1ずつ増え、週が変わると再び0に戻る。なお、国際原子時(TAI)が導入している閏秒の補正を採用していないため、起点が実際の時刻より遅れている(開始時点で19秒の遅れ、現在は30秒以上の遅れあり)。
 GPS週は、UTCに同期して開始された時からの積算週である。この情報は10ビットであり、つまり210=1024週でループする。0から始まり1023まであり、次は再び0に戻る。
 GPS始まって以来、初の0に戻った日時は、1999(平成11)年8月22日09:00(日本時間)(@041)である。この時、単純な引き算だけで計算をしているような古い機種では衛星から端末までの正常な所要時間(距離)の算出が出来なくなり、結果として誤動作してしまった。当日の22日は日曜日だったが、この問題のために古いGPS利用者からのクレームの電話がメーカーに殺到したと言われている。
電波
 測位符号は「C/Aコード」(Coarse/Acquisition code)と「Pコード」(Precision code)の二種類があるが、Pコードは秘匿操作(AS=Anti Spoofing)によりYコードに変換されて送信されている。
 古典的な民生用のGPS信号は、L1帯とL2帯の二つの波長を搬送波として使用している。
 ● L1帯(1575.42MHz) ‐ C/Aコード、Pコード(Yコード)、航法メッセージの3種類の情報が含まれる
 ● L2帯(1227.60MHz) ‐ 当初はPコード(Yコード)のみ、その後民生利用可能な信号L2Cが混合されるようになった
 ● L3帯
 ● L4帯
 ● L5帯(1176.45MHz) ‐ 民生利用可能な信号の3番目
 PコードがL1/L2双方のバンドに含まれているのは、同時に2波を受信して、電離層等での誤差をなくすためである。
 Pコードは符号化された航法信号がクロックレート10.2Mbpsのスペクトラム拡散方式で変調されており、C/Aコードもクロックレート1.023Mbpsで同様の変調が掛かっている。
測位符号
 基準周波数=10.23MHz − 0.00455Hz(軌道上の重力に対応した相対論補正)
 ● C/Aコード ‐ 1.023Mcps (cps=チップレート≒bps)
 ● Pコード(Yコード) ‐ 1.023Mcps
 ● 航法メッセージ ‐ 50bps
  ・ サブフレーム ‐ 300bit = 6s
  ・ メインフレーム ‐ 1500bit = 30s
   ◎ 5サブフレーム=1メインフレーム
   ◎ 25メインフレーム=1マスターフレーム
携帯機器への搭載
 GPS受信機は、腕時計や携帯電話機、スマートフォンなど、様々な機器に搭載されるようになった。
 従来のGPSは消費電力が多く腕時計でもソーラー腕時計への搭載は困難であったが、これを最初に実現したのはセイコーの「セイコー アストロン」だった。セイコーエプソンが、消費電力を5分の1に削減した省電力GPSモジュールを開発したことから実現したという。

[捕捉]
利用の制限
  GPSは本来は軍事用衛星であるため、利用には制限が存在する。
 GPSから送信される信号には、もともと他国が軍事目的のために利用できないようにするため、SA(selective availability)という方法で故意に誤差が混ぜられていた。
 これは米国時間で2000(平成12)年5月1日に突然解除されたが、それ以前では保証される精度は2drms(root-mean-square: 放射状測位誤差の自乗平均)で100m程度といわれていて、軍事用の1/10程度の精度となっていた。
 本来は軍用であったが、民間の発想力も手伝い、自動車、船舶や航空機の位置測定を手始めとして、地殻変動や地震予知など幅広く利用されるようになった。
 誤差も、DGPSやキネマティックGPSといった手段を講じることによって10m以下が実現できるようになった。これらの技術は信号を直接用いるのではなく、搬送波の位相を計測する事により高精度の測位を行なっている。
軍用での問題
 本来の軍用としては、部隊の位置測定だけでなく、巡航ミサイルや誘導爆弾などの攻撃兵器の位置誘導などに使われている。
 米軍は当然軍用電波を使用しているが、他国でも民間用電波を利用して軍事利用することが可能で、これが問題となっている。
 民間用電波にはノイズを混ぜて精度を低下させることも出来るが、それで精度が100mから300mになったところで、例えば慣性誘導のみに頼っていれば数十km程度の誤差が出ることもある以上、充分に実用水準である。加えて、GPS誘導を中間誘導に使用し、終端誘導を別に用意していれば、民間用電波利用でも軍用電波利用でも殆ど無関係となる。
 更に、DGPSなどの技術を併用すれば、FM放送が受信できる場所などの制限は受けるものの誤差1m程度の高精度を得ることが可能で、終端誘導すら必要ない。
 米国防総省とGPSを共同運用している米運輸省は2005(平成17)年から民間用電波を二つ追加するが、そのうちの一つを使えば従来からある電波との比較によって精度は3m〜10mに向上してしまうというジレンマがある。こうなると、ますます敵性国の利用を阻害することが難しくなる。
問題点
 軍事面での問題点に危惧を抱いた米国防総省は紛争地域での民間用電波発信を停止することも検討したが、ロシアのGPS衛星であるグロナス(GLONASS)を使用されてしまえば終わりである上に、民間利用が一般化してしまったことから下手に停止することも出来なくなってしまっている。
 このGPSには根本的な問題がある。GPS用衛星にも寿命(約7.5年)があり、寿命が尽きたものに関しては新衛星を打ち上げねばならないが、この費用は現在全てアメリカが負担している。
 GPSを全世界的に利用するには、まずこれらの課題を解決しなければならない。日本では、準天頂衛星システムとして自腹で同目的の衛星を打ち上げる計画である。
出典: 補助GPS 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2018年11月2日 (金) 02:06 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/

 補助GPS(英: Assisted GPS, A-GPS, aGPS)は、特定の状況下で、衛星を用いるGPSの立ち上げを改善するためのシステムである。緊急通信の指令係が携帯電話の位置を特定するため、アメリカ合衆国の連邦通信委員会による拡張911勧告によって開発が加速されて携帯電話用に広く用いられている。

[概要]
 コンピューターネットワークやインターネットに繋がっていない自立的なGPSは、衛星からの電波信号だけを用いている。補助GPSは、信号状況が悪い場合には、位置特定のために追加的にネットワークリソースを用いる。例えば街中など、非常に信号状況が悪い時には、信号はビル等で弾んでマルチパスを起こしていたり、大気や壁等の中を進む間に減衰している可能性がある。一度このような状態になると、GPS端末は信号の断片化のために位置を特定することができなくなり、継続してクリアな信号が得られるようになるまで、機能を発揮できなくなる。位置の特定には、12.5分ほどを要する。補助GPSは、ネットワークから得られるデータを用いて、このような問題を解決できる。 ・・・
出典: 基地局 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2019年1月13日 (日) 04:09 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/

 基地局(きちきょく、BS: base station)は、無線局の種別の一つで陸上移動局と通信する陸上の移動しない無線局である。

[携帯電話・PHSの基地局]
 基地局は端末との間で無線通信を行う一方、電話網の末端となり、端末との間の通話・通信を電話網(交換機)との間で中継する役割を持つ。 基地局間は有線(電話回線)又は無線・衛星回線で接続される。無線の場合、上述のとおり陸上移動業務においては基地局同士の通信はできないので、二重免許された固定局を介する。また、種別変更されて陸上移動中継局とされることもあり、この節で記述されているものの中には電波法令上の陸上移動中継局たるものがありうる。 衛星回線の場合でも人工衛星局と直接の通信はできないので、併設された地球局を介することとなる。 ・・・



【 他のICT用語辞典へ(外部リンク)】

GPS (通信用語の基礎知識)
基地局 (Wikipedia)
補助GPS (Wikipedia)
アドオンセル (コトバンク)



【 携帯電話基地局 の同義語と関連語 】
< 1 >
同義語・類義語 関連語・その他
A-GPS Global Positioning System
aGPS GPS
éi dʒ́iː píː és 位置計測
エイ ジー ピー エス 拡張911勧告
エ́イ ジィ́ー ピ́ー エ́ス 携帯電話基地局
エー ジー ピー エス GPS方式
エ́ー ジ́ー ピ́ー エ́ス
Assisted
Assisted GPS əsístəd
əsístəd dʒ́iː píː és アゥシィステッドゥ
アシステッドGPS アゥシィ́ステッドゥ
アシストGPS アシステッド
アゥシィステッドゥ ジー ピー エス アシ́ステッド
アゥシィステッドゥ・ジー ピー エス [形容詞]
アゥシィ́ステッドゥ・ジィ́ー ピ́ー エ́ス 補助的な
アシステッド ジー ピー エス ほじょてきな
アシステッド・ジー ピー エス 援助された
アシ́ステッド・ジ́ー ピ́ー エ́ス
Positioning
Assisted Global Positioning System pəzíʃəniŋ
əsístəd glóubəl pəzíʃəniŋ sístəm ポァジシュニング
アゥシィステッドゥ グロゥウボルゥ ポァジシュニング シィステム ポジショニング
アゥシィステッドゥ・グロゥウボルゥ・ポァジシュニング・シィステム [名詞]
アゥシィ́ステッドゥ・グロゥ́ウボルゥ・ポァジ́シュニング・シィ́ステム 位置決め
アシステッド グローバル ポジショニング システム 位置調整
アシステッド・グローバル・ポジショニング・システム
アシ́ステッド・グロ́ーバル・ポジ́ショニング・シ́ステム
アシスト型GPS
補助GPS























更新日:2024年 1月18日




【 携帯電話基地局 の同義語と関連語 】
< 2 >
同義語・類義語 関連語・その他
add-on cell base station
ǽd ɑn sél cell
アェッドゥ オァン セルゥ femtocell
アェッドゥ オァン・セルゥ nanocell
アェッ́ドゥ オァン・セ́ルゥ picocell
アド オン セル キャリアアグリゲーション
アド オン・セル セル
ア́ド オン・セ́ル セルゥ

ナノセル

ピコセル

フェムトセル

基地局

携帯電話基地局

個室

小部屋

small cell

スモールセル

小型基地局













































更新日:2024年 4月14日




【 携帯電話基地局 の同義語と関連語 】
< 3 >
同義語・類義語 関連語・その他
BS cell
base station add-on cell
béis stéiʃən アド オン・セル
ベイス ステイシュン femtocell
ベイス・ステイシュン フェムトセル
ベ́イス・ステ́イシュン nanocell
ベース ステーション ナノセル
ベース・ステーション picocell
ベ́ース・ステ́ーション ピコセル
基地局 small cell
きちきょく スモール・セル
携帯電話基地局 小型基地局
けいたい でんわ きちきょく こがた きちきょく























































更新日:2024年 5月17日




【 携帯電話基地局 の同義語と関連語 】
< 4 >
同義語・類義語 関連語・その他
macro cell base station
マクロセル cell
半径数km wireless base station
半径数キロメートル ベースステーション
半径数百m ワイヤレス・ベース・ステーション
半径数百メートル ワイヤレスベースステーション
無線基地局 基地局

携帯電話基地局
































































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