出典: 二次電池 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2011/12/24,URL: https://www.wdic.org/ 金属化合物による化学反応を利用して電気を作る化学電池のうちで、充電により繰り返し使用できるもの。 [概要] 乾電池のような使い切りの「一次電池」と区別するため、こう呼ばれる。 一般には充電池と呼ばれるが、学術用語としては二次電池または蓄電池が正しい。 [特徴] 充電 二次電池に、放電時と逆の電位で電気を加えると、放電とは逆の化学反応を起こす。こうして、再び放電の化学反応を発生できるようにし、電気を取り出せる状態とする。これが充電である。 理想的には、放電が終わってから、満充電状態まで充電するのが良く、この方が一般に長持ちする。 但し放電にも規定量があり、規定以上放電してしまうと過放電、それが長時間続くと深放電と呼ばれ、これは電池を著しく劣化させる。 また使う度に充電する運用方法をトリクル充電というが、この場合、電池によってはメモリー効果が発生し、やはり性能を大幅に劣化させることがある。 種類 次のようなものが使われている。使う金属ごとに分類する(順不同)。 ● 鉛 ・ 鉛蓄電池 ● ニッケル ・ ニッケルカドミウム蓄電池 ・ ニッケル水素蓄電池 ● リチウム ・ リチウムイオン二次電池 ・ リチウムポリマー二次電池 ◎ 超薄型リチウムポリマー二次電池 ● ナトリウム ・ ナトリウム硫黄電池(NAS) ・ ナトリウム塩化ニッケル電池(ゼブラ電池) ・ ナトリウムイオン二次電池 |
出典: リチウムイオン二次電池 [外語] LIB: Lithium-ion Battery 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2021/01/09,URL: https://www.wdic.org/ 充電して使用できる二次電池の一種。多種あるが、正極にリチウムを使うの概ね共通する。電解液中のリチウムイオンが電気伝導を担っている。 [概要] 正極にコバルト酸リチウムなどリチウム金属酸化物、負極に結晶性の高い黒鉛系材料(炭素)などを用い、正極と負極を分離するセパレーターにはポリオレフィン多孔膜、電解液には有機溶媒を用いたものが多い。 電解液に水溶液を使わないため氷点下でも使える、電圧が高くなるなどの利点がある。一方で、コバルトが高価という欠点があるため、ニッケルやマンガンなど他の金属を用いる研究も進められた。 さらに、負極も炭素ではなくチタン酸リチウムなどを使い、両極ともリチウムにした電池も主流となりつつある。なお、名前が似ている「リチウムポリマー二次電池」はリチウムイオン二次電池の一種であるが、「リチウム電池」は一次電池(乾電池)であり、別物である。 [特徴] 起源 1971(昭和46)年、松下電工が弗化黒鉛リチウム一次電池として商品化し、これを1980年代に二次電池として利用できるように改良した。 そして更に改良してバナジウムニオブリチウム電池が作られた。これを更にソニーが改良し、1992(平成4)年に開発したものがリチウムイオン二次電池である。 以降、ノートパソコンや携帯電話などの多くの機器に採用されている。 サイズ規格 乾電池のように円筒形の製品で、公称電圧は3.6V〜3.7Vで共通ではあるが様々なサイズが存在する。 ・・・ |
出典: 二次電池 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2019年11月9日 (土) 07:11 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 二次電池(にじでんち)は蓄電池(ちくでんち)、充電式電池ともいい、一回限りではなく充電を行うことにより繰り返し使用することが出来る電池(化学電池)のことである。バッテリーとも呼ばれる。 [概要] 近年、関連業界および一般流通分野では、「充電式電池」を簡略化して充電池(じゅうでんち)と呼ぶようになってきており、製品名としても見られるが、学術的には電気工学や電気化学における学術用語としては「二次電池」「蓄電池」が認められている名称であることに注意が必要である。日本で従来、車両(主に自動車)に用いられてきた鉛蓄電池を「バッテリー」と呼んできたため、単にバッテリー (battery) といえば、通常は鉛蓄電池を指すことが多い。 ・・・ |
出典: リチウムイオン二次電池 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2017年9月21日 (木) 11:57 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ リチウムイオン二次電池(リチウムイオンにじでんち、lithium-ion rechargeable battery)は、正極と負極の間をリチウムイオンが移動することで充電や放電を行う二次電池である。正極、負極、電解質それぞれの材料は用途やメーカーによって様々であるが、代表的な構成は、正極にリチウム遷移金属複合酸化物、負極に炭素材料、電解質に有機溶媒などの非水電解質を用いる。単にリチウムイオン電池、リチウムイオンバッテリー、Li-ion電池、LIB、LiBとも言う。リチウムイオン二次電池という命名はソニー・エナジー・デバイスによる。なお、似た名前の電池には以下のようなものがある。 ● リチウム電池は、負極に金属リチウムを使う一次電池または二次電池。リチウムイオンが電気伝導を担うので定義的にはリチウムイオン電池の一種と言えるが、負極に金属リチウムを使うものはリチウムイオン電池と区別するのが一般である。 ● リチウムポリマー電池(LiPo電池)は、リチウムイオン電池の一種で、電解質にゲル状のポリマー(高分子)を使う二次電池。 ● リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFe電池)は、リチウムイオン電池の一種で、正極材料にリン酸鉄リチウムを使う二次電池。 ・・・ |
出典: ニッケル・カドミウム蓄電池 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2017年9月3日 (日) 07:12 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ ニッケル・カドミウム蓄電池(ニッケル・カドミウムちくでんち、英語: Nickel-Cadmium rechargeable battery:Ni-Cd)とは、二次電池の一種で、正極に酸化水酸化ニッケル、負極にカドミウム、電解液に水酸化カリウム水溶液(苛性カリ・KOH aq.)を用いたアルカリ蓄電池である。ニッカド電池(三洋電機の商標(確認できず))、カドニカ電池(三洋電機の登録商標第1913742号)とも呼ばれる。日本工業規格(JIS)上の名称は、密閉形ニッケル・カドミウム蓄電池(JIS C 8705)。 [概要] ニッケル・カドミウム蓄電池の出力特性は、モーターなどの高出力用途に適している。反面、自然放電(使用しなくても蓄えていた電気の量が減少すること)が大きいため、時計など消費電力が小さく、また長期間稼働させ続ける機器には不向きである。また、一般に広く流通している円筒型ニッケル・カドミウム蓄電池の電圧は1.2 V - 1.3 V となっており、同形状の一次電池(マンガン乾電池、アルカリ乾電池)の定格である1.5 V よりも低いので、それらと単純に入れ替えても正常に動作しない機器も中にはある。 ・・・ |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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BATT | 鉛蓄電池 |
B | なまりちくでんち |
Battery | namari chikudenchi |
battery | ・ |
bǽtəri | 化学電池 |
バェッドゥリー | 制御弁式鉛蓄電池 |
バッテリー | ベント形鉛蓄電池 |
バッテリ | ・ |
rechargeable battery | ニッケルカドミウム電池 |
ri:tʃɑ́:rdʒəbl bǽtəri | ・ |
リチャージャバゥルゥ バェッドゥリー | リチウムイオン二次電池 |
リチャージャバゥルゥ・バェッドゥリー | リチウムイオン電池 |
リチャ́ージャバゥルゥ・バェッ́ドゥリー | リチウムイオンバッテリー |
リチャージャブル バッテリー | Li-ion電池 |
リチャージャブル・バッテリー | LIB |
リチャ́ージャブル・バッ́テリー | LiB |
Secondary battery | ・ |
sékəndèri bǽtəri | ニッケル水素電池 |
セカゥンダゥーァリィー バェッドゥリー | ニッケルすいそでんち |
セカゥンダゥーァリィー・バェッドゥリー | nikkeru suisodenchi |
セ́カゥンダゥ̀ーァリィー・バェッ́ドゥリー | ・ |
セカンダリー バッテリー | 乾電池 |
セカンダリー・バッテリー | かんでんち |
セ́カンダ̀リー・バッ́テリー | kandenchi |
2次電池 | ・ |
二次電池 | 電池 |
にじでんち | でんち |
niji denchi | denchi |
storage battery | |
バッテリー・パック | |
充電式電池 | |
じゅうでんしき でんち | |
jyuudenshiki denchi | |
充電池 | |
じゅうでんち | |
jyuudenchi | |
蓄電池 | |
ちくでんち | |
chikudenchi | |
更新日:2023年 8月26日 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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Li-ion | LiFe電池 |
Lithium-ion | LiPo電池 |
LIB | リチウムポリマー電池 |
LiB | リチウム酸化物 |
Lithium-ion battery | リチウム遷移金属複合酸化物 |
líθiəm áiən bǽtəri | リチウム電池 |
リィシィアゥム アイアゥン バェッドゥリー | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
リィシィアゥム・アイアゥン・バェッドゥリー | 充電式電池 |
リィ́シィアゥム・ア́イアゥン・バェッ́ドゥリー | 充電池 |
リチウム イオン バッテリー | 炭素化合物 |
リチウム・イオン・バッテリー | 蓄電池 |
リ́チウム・イ́オン・バッ́テリー | 二次電池 |
リチウムイオンバッテリー | ・ |
リチウム・イオン電池 | 吉野 彰 |
リチウムイオン電池 | よしの あきら |
リチウムイオンでんち | 旭化成工業 |
Li-ion電池 | ・ |
・ | Lithium |
lithium-ion rechargeable battery | líθiəm |
líθiəm áiən ri:tʃɑ́:rdʒəbl bǽtəri | リィシィアゥム |
リィシィアゥム アイアゥン リチャージャバゥルゥ バェッドゥリー | リィ́シィアゥム |
リィシィアゥム・アイアゥン・リチャージャバゥルゥ・バェッドゥリー | リシアム |
リィ́シィアゥム・ア́イアゥン・リチャ́ージャバゥルゥ・バェッ́ドゥリー | リチウム |
リチウム イオン リチャージャブル バッテリー | リ́チウム |
リチウム・イオン・リチャージャブル・バッテリー | [名詞] |
リ́チウム・イ́オン・リチャ́ージャブル・バッ́テリー | リチウム |
リチウムイオン二次電池 | リチューム |
リチウムイオンにじでんち | 原子番号3 |
更新日:2024年 4月12日 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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Ni-Cd | 1.2V |
Ni-Cdバッテリー | 1.3V |
Ni-Cd電池 | JIS C 8705 |
NiCd | カドミウム |
NiCd battery | 苛性カリ |
NiCdバッテリー | 酸化水酸化ニッケル |
NiCd蓄電池 | 充電式電池 |
nickel cadmium battery | 充電池 |
Nickel-Cadmium battery | 重金属化合物 |
níkl kǽdmiəm bǽtəri | 水酸化カリウム水溶液 |
ニコゥルゥ キャドゥミアゥム バェッドゥリー | 蓄電池 |
ニコゥルゥ・キャドゥミアゥム・バェッドゥリー | 二次電池 |
ニッケル カドミウム バッテリー | 有害物質 |
ニッケル・カドミウム・バッテリー | |
Nickel-Cadmium rechargeable battery | |
カドニカ・バッテリー | |
カドニカ電池 | |
ニカド蓄電池 | |
ニカド電池 | |
ニッカド | |
ニッカド・バッテリー | |
ニッカド電池 | |
ニッケル・カドミウム充電池 | |
ニッケル・カドミウム蓄電池 | |
ニッケル・カドミウム電池 | |
密閉形ニッケル・カドミウム蓄電池 | |
更新日:2022年 4月14日 |