出典: 電弧 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2020年1月13日 (月) 12:37 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 電弧放電(でんこほうでん)、または、アーク放電(英: electric arc 英語発音: [iˈlektrik ɑːrk])は、電極に電位差が生じることにより、電極間にある気体に持続的に発生する絶縁破壊(放電)の一種。負極・正極間の気体分子が電離しイオン化が起こり、プラズマを生み出しその中を電流が流れる。結果的に、普段は伝導性のない気体中を電流が流れることになる。この途中の空間では気体が励起状態になり高温と閃光を伴う。 [解説] 電弧放電は、基本的に低電圧、高電流の状態で発生する。この現象は、1802年にロシアの物理学者 ヴァシーリー・ウラジーミル・ペトロフによって発見された。 電流又は電場で非直線状の様々な形の電弧が生成される。二つの電極の間の気体の場に起こり、高い温度を発生する。この温度は、時に金属を溶かし、蒸発させる程度に高くなる。スパーク放電は瞬間だけの放電であるが、電弧放電は連続的に放電される。電弧放電は、直流回路、交流回路のどちらでも起こる。後者の場合、回路の半分の周期で再度衝突する事がある。電弧放電は、白熱放電とは違い、電流の密度がかなり高く、空中を通ることでの電圧低下は少ない。陰極では1cm2の範囲にある電流の密度は100万アンペア近い。・・・ |
出典: アーク放電 【英語名】 arc discharge 『光技術用語解説 ウシオ電機株式会社』 引用年月日 2020年 1月日 JST URL:https://www.ushio.co.jp/jp/technology/glossary/ 解説 アーク放電とは、熱電子放出を主とした放電のこと。放電開始後、電流を増していくと、グロー放電を経て、アーク放電に至る。グロー放電に比べ、アーク放電の陰極降下は小さい。 ※一般に陰極の電子放出には、熱電子放出、電界放出など、さまざまなものがあるが、それらが同時または個々に働いている。<アーク放電の発生> 直流放電ランプで、始動からアーク放電に至る点灯のプロセスを説明する。 1. 始動前の状態 放電ランプの陽極と陰極間は絶縁されている。電気抵抗は無限大であり、電流を流そうとしても流れず、光放射もない。 2. 始動 電極を予熱する。(熱陰極放電ランプのみ必要)電極を加熱して熱陰極放電が可能な状態にする。 無負荷電圧を印加する。イグナイタやスタータによる高電圧印加時に事前にグロー放電電圧以上の電圧が準備されランプに印加される。 絶縁破壊する。イグナイタやスタータなどで発生する高電圧で電極間を絶縁破壊し導通させる。 3. グロー放電 放電ガス中の陽イオン(Ar+、Hg+など)が、・・・ |
出典: アークイメージ炉 【英語名】 arc image furnac 『光技術用語解説 ウシオ電機株式会社』 引用年月日 2020年 2月13日 JST URL:https://www.ushio.co.jp/jp/technology/glossary/ 解説 アークイメージ炉とは、アーク放電によって生じる放射エネルギー(高密度の熱エネルギー束)を、楕円ミラーで小領域に集光させる光学装置のこと。光源には高放射輝度のキセノンショートアークランプなどが使用され、集光点では高い温度で3,000℃に達する。(=arc heating) <代表的用途例> ● セラミックスの焼成、溶融 ● 熱衝撃テスト/シミュレーション ● 新素材の温度特性評価 ● セラミックファイバーの熱処理 ● 超高温材料の酸化/揮散試験 ※ハロゲンランプを光源としたイメージ炉もある。フィラメントの形状によって、点集光型、線集光型があり、いずれもフィラメントから生じる放射エネルギーを楕円ミラーで小領域に集光させ、高温を生み出す。アークイメージ炉には及ばないが、点状、線上領域の加熱に用いられる。 アークイメージ炉(ウシオ電機製)の光学系例 ・・・ |
出典: カーボンアークランプ 【英語名】 carbon arc lamp 『光技術用語解説 ウシオ電機株式会社』 引用年月日 2020年 3月日 JST URL:https://www.ushio.co.jp/jp/technology/glossary/ 解説 カーボンアークランプとは、炭素(カーボン)電極間のアーク放電によって発光する発光管を持たない放電ランプのこと。 <カーボンアークランプの種類> ● 低輝度アーク ・ アーク中の炭素粒子の白熱を利用し、輝度は150~180 cd・m-2で、色温度は 3,600~3,800Kである。 ● 高輝度アーク ・ 電流密度をさらに高くしたもので、輝度は 55~145kcd・m-2で、色温度は2,900~6,500Kである。 ● 発炎アーク ・ 金属の塩類を含浸させた炭素電極を用いて、金属特有のスペクトルの発光を出す。効率は 50lm・W-1以上である。 ※カーボンアークランプは高輝度の点光源であり、演色性も優れていることから、以前は映写機、投光機、光学機器、写真製版などのほか、材料の耐候試験用光源としても使用されていた。アーク放電を生じる場所が空気中であり、煙や音が発生することから、取扱いや環境などに難がある。近年では、それらの問題のないキセノンランプが使われる。 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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arc discharge | arc |
ɑ́ːrk dístʃɑːrdʒ | ɑ́ːrk |
アゥーク ディスチャーァジ | アゥーク |
アゥーク・ディスチャーァジ | アゥ́ーク |
アゥ́ーク・ディ́スチャァージ | アーク |
アーク ディスチャージ | ア́ーク |
アーク・ディスチャージ | [名詞] |
ア́ーク・ディ́スチャージ | 弧 |
アーク放電 | こ |
アークほうでん | 円弧 |
電弧放電 | えんこ |
でんこ ほうでん | 電弧 |
electric arc | アーク |
iléktrik ɑ́ːrk | [自動詞] |
エィレゥクトゥリック アゥーク | 弧状に反らせる |
エィレゥクトゥリック・アゥーク | 反らせる |
エィレゥ́クトゥリック・アゥ́ーク | |
エレクトリック アーク | |
エレクトリック・アーク | |
エレ́クトリック・ア́ーク | |
更新日:2024年 4月12日 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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arc image furnace | アーク放電 |
ɑ́ːrk ímidʒ fə́rnəs | イメージ炉 |
アゥーク イェメィッジ ファゥーネス | ・ |
アゥーク・イェメィッジ・ファゥーネス | arc |
アゥ́ーク・イェ́メィッジ・フゥ́ァーネェス | ɑ́ːrk |
アーク イメージ ファーネス | アゥーク |
アーク・イメージ・ファーネス | アゥ́ーク |
ア́ーク・イ́メージ・ファ́ーネス | アーク |
アーク イメージ炉 | ア́ーク |
アーク・イメージ炉 | [名詞] |
アーク・イメージろ | 弧 |
アークイメージ炉 | こ |
・ | 弧状のもの |
円弧 | |
えんこ | |
電弧 | |
でんこ | |
[自動詞] | |
【 以下関連語 】 | 弧状に反らせる |
Image | ・ |
ímidʒ | furnace |
イェメィッジ | fə́rnəs |
イェ́メィッジ | フゥァーネェス |
イメージ | フゥ́ァーネェス |
イ́メージ | ファーネス |
[名詞] | ファ́ーネス |
像 | [名詞] |
画像 | かまど |
がぞう | 炉 |
映像 | ろ |
象徴 | 溶鉱炉 |
しょうちょう | ようこうろ |
化身 | 加熱炉 |
けしん | かねつろ |
心像 | |
静止画 | |
[他動詞] | |
~を想像する | |
~をそうぞうする | |
・ | |
更新日:2024年 4月12日 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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Carbon arc lamp | Carbon |
kɑ́rbən ɑ́ːrk lǽmp | kɑ́rbən |
カゥァーブゥン アゥーク ラゥェンプ | カゥァーブゥン |
カゥァーブゥン・アゥーク・ラゥェンプ | カゥァ́ーブゥン |
カゥァ́ーブゥン・アゥ́ーク・ラゥェ́ンプ | カーボン |
カーボン アーク ランプ | カ́ーボン |
カーボン・アーク・ランプ | [名詞] |
カ́ーボン・ア́ーク・ラ́ンプ | 炭素 |
カーボンアークランプ | たんそ |
炭素棒 | |
たんそぼう | |
C | |
・ | |
arc | |
ɑ́rk | |
アゥーク | |
アゥ́ーク | |
アーク | |
ア́ーク | |
[名詞] | |
弧 | |
こ | |
円弧 | |
電弧 | |
でんこ | |
アーク | |
弓形 | |
弧状のもの | |
[自動詞] | |
反らせる | |
・ | |
キセノンランプ | |
更新日:2024年 4月12日 |